八千代 (新潟市)

新潟県新潟市中央区に位置する八千代（やちよ）は、八千代一丁目と八千代二丁目から成る町字です。この地域は住居表示が実施されており、郵便番号は950-0909が割り当てられています。

「八千代」という町名は、比較的新しいものです。その誕生は1968年（昭和43年）にさかのぼります。この年に行われた住居表示の施行に伴い、それまでの流作場（りゅうさくば）の一部などを含めた区域の町名が八千代（一丁目および二丁目）へと変更されました。その後、2007年（平成19年）4月1日に新潟市が政令指定都市へ移行した際には、中央区の一部として位置づけられることとなりました。

地理的には、八千代橋のほとりに広がる地域であり、信濃川にも面しています。この町の周囲は、北から東回りの順に、万代（ばんだい）、幸西（さいわいにし）、春日町（かすがちょう）、そして南万代町（みなみばんだいちょう）といった町字と隣接しています。また、信濃川を挟んだ対岸には川端町（かわばたちょう）があります。

八千代の大きな特徴として、特に二丁目の区域の一部が、新潟を代表する一大商業・業務地区である万代シテイ（ばんだいシテイ）の開発区域に含まれている点が挙げられます。この万代シテイは、隣接する万代一丁目や二丁目といった地域と共に発展してきたエリアであり、八千代二丁目はその重要な一角を占めています。このため、町内には多くの商業施設や企業のオフィス、公共施設などが集積しており、活気に満ちた様相を呈しています。

具体的な地域の様子を見てみましょう。八千代一丁目には、県内外から多くの買い物客が訪れる老舗百貨店である新潟伊勢丹があります。また、藤田金属や第一建設工業といった企業の主要な本社機能や、大成建設の北信越支店といった大規模な事業所のほか、地域の福祉活動の拠点となる新潟市総合福祉会館、NTTドコモの新潟支店などもこの区域に位置しています。商業施設と業務機能、公共施設が混在するエリアと言えるでしょう。

一方、八千代二丁目は、万代シテイとの結びつきがより強く見られます。この区域には、ファッションや雑貨店、飲食店、映画館などが入居する複合商業施設ビルボードプレイス（BP、BP2）があります。また、医療機関としては新潟万代病院が設置されており、地域住民の健康を支えています。さらに、NST新潟総合テレビの本社社屋も八千代二丁目にあり、情報発信の拠点となっています。その他にも、丸三商会や和田八千代ビル、ライズ万代といったオフィスビルや商業施設が点在しています。比較的新しい施設としては、2021年に開設された住宅展示場である万代八千代の杜住宅公園もこの二丁目に位置しており、地域の景観に新たな要素を加えています。

このように八千代は、八千代橋のたもとに位置する歴史ある土地の一部を継承しつつ、特に万代シテイとの関連を通じて現代的な商業・業務エリアとして発展してきた町です。地域内の世帯数や人口、市立小・中学校の学区なども、行政によって定められ、把握されています（具体的な数値や学校名は省略）。商業や業務、そして一部居住が混在する、新潟市中央区における重要な拠点の一つと言えるでしょう。

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