八戸運輸区

八戸運輸区の概要

八戸運輸区（はちのへうんゆく）は、かつて青森県八戸市に置かれていたJR東日本盛岡支社傘下の組織で、運転士や車掌が在籍していました。この運輸区には車両基地も併設されており、過去には気動車の車両配置が行われていました。また、近隣には日本貨物鉄道の八戸貨物駅や八戸臨海鉄道の貨物駅も存在し、運輸関連の重要な拠点として機能していました。現在、八戸運輸区は八戸統括センターに再編成され、組織的な形は変化しています。

車両の配置と運用

八戸運輸区に配置されていた車両は、特にその運用において重要な役割を果たしていました。特に、以下の気動車が所属していました。

1. キハE130系気動車（18両）
2017年12月2日から運行が開始され、キハE130形500番台、キハE131形500番台、キハE132形500番台の各車両6両ずつが配置されました。これらの車両は、八戸線において運用され、津波避難対策としてすべての車両には避難用はしごが取り付けられています。

2. キハ100形気動車（7両）
配置数は0番台の2両と200番台の5両の計7両で、主に高速「しもきた」と大湊線の普通列車に運用されていました。

3. キハ110系気動車（3両）
この編成も八戸線で、団体専用列車として使用され、「TOHOKU EMOTION」として名付けられています。

4. HB-E300系（4両）
これらの車両は「リゾートあすなろ」として、青森県のさまざまな路線で運用されました。2両編成が2本配置されていて、観光地へのアクセスを提供しています。

過去には、キハ40系気動車なども運用されていましたが、徐々に新しい車両に置き換えられ、運用開始からの役割においても時代の流れを反映した形となりました。特に、津波避難対策や多客期の対応として、さまざまな運用がなされていましたが、2020年までに運用を終了し、車両の廃止が進みました。

歴史の経緯

八戸運輸区の歴史は古く、1915年には尻内駅に尻内車掌駐在所が設置されました。時代を経て、1951年には尻内客貨車区も設立され、1989年には青森車掌区八戸支区と八戸運転所が統合され、八戸運輸区が発足しました。その後、2001年には八戸駅から八戸貨物駅に構内を移転し、2023年には車両検修部門が東北本部盛岡車両センターに移管されました。

このように、八戸運輸区は長い歴史の中で地域の交通に大きな貢献をし続けてきましたが、2024年には八戸統括センターの一部として廃止されることが決まっています。

まとめ

八戸運輸区は、地域交通において重要な役割を果たしてきた組織でした。今後の統合や廃止に際しても、地域の交通網がどのように進化していくのか注目されます。

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