八木が谷

八木が谷（やきがや）

概要

八木が谷（やきがや）は、千葉県船橋市に位置する地名で、1丁目から5丁目までが存在します。隣接する八木が谷町（やきがやちょう）についても解説します。

歴史

古代から中世

八木が谷は古くからの集落であり、柏上（かしあげ）遺跡からは古墳時代中期の住居跡が発見されています。中世には、長福寺周辺に城が存在し、室町時代の板碑も多数出土しています。

近世

江戸時代には、この地域は旗本である長井氏と市川氏によって分割統治されていました。

近代

明治22年（1889年）の町村制施行に伴い、千葉郡豊富村大字八木ヶ谷となりました。その後、昭和29年（1954年）に豊富村が船橋市に編入され、船橋市大字八木ヶ谷となり、翌年には八木が谷町と改称されました。

現代

昭和56年（1981年）の住居表示実施により、旧集落とその周辺は八木が谷1～5丁目、北部が高野台1～5丁目、三咲と接する地域が咲が丘1～4丁目、みやぎ台1～4丁目に再編されました。住居表示が実施されなかった一部地域は、八木が谷町として現在も残っています。

地名の由来

八木が谷の地名の由来には諸説あります。

「八岐が谷」が転じたという説：谷が入り組んだ複雑な地形を表す。
城主が八木ヶ谷胤宣であったという説：この地の城主の名前に由来する。
八種類の木が繁る谷間の土地という説：松、カラタチ、橘、柏、楡、桑、ナツメ、竹の八種類の木が茂っていた。
「米」の分解で、米のよくとれる谷田という説：「八木」を「米」を分解して、米がよく取れた土地である。

他にも、「やき」「やぎ」が狭い小谷、焼畑、湿地などを意味するという説もありますが、詳しいことはまだ解明されていません。

地理・交通

地形

八木が谷の北部には新川水系二重川が流れ、東部にはその支流である志多田川が流れています。地形は複雑で、川沿いや駅から離れた東部には田園地帯が広がっています。

交通

鉄道：最寄りの駅は、新京成電鉄新京成線の二和向台駅と三咲駅です。八木が谷町や八木が谷5丁目の一部地域では、北総鉄道北総線の白井駅も利用可能です。
バス：新京成電鉄の路線バスが二和向台駅から運行されています。
道路：町内には主要な道路はありませんが、付近にはいくつかの県道が走っています。

地価

住宅地の地価は、2014年1月1日の公示地価によると、八木が谷3-11-20の地点で6万7000円/m²となっています。

八木が谷の各丁目

八木が谷は1丁目から5丁目まであり、郵便番号は274-0802です。

隣接地域

北西～北: 高野台
北東: 根（白井市）、復（白井市）、八木が谷町
南東: みやぎ台
南西: 咲が丘
北西: 東鎌ケ谷（鎌ケ谷市）

世帯数と人口

2017年1[[1月1日]]時点での世帯数と人口については、以下の通りです。
(具体的な数値は不明)

学区

市立小・中学校の学区は以下の通りです。
(具体的な学校名は不明)

施設

船橋市立八木が谷小学校（2丁目）
船橋市立八木が谷中学校（2丁目）
船橋市立八木が谷北小学校（4丁目）
学校法人岩浅学園 八木ヶ谷幼稚園（2丁目）
八木が谷公民館（2丁目）
八木が谷県営住宅
八木が谷第二県営住宅（4丁目）
八木が谷公園（ピーターパン公園）
八木が谷第一号公園
八木が谷南緑地（1丁目）

八木が谷町（やきがやちょう）

八木が谷町は、昭和56年（1981年）の住居表示実施の際に区域外となった地域で、八木が谷の東部に位置します。3ヶ所に分かれて飛び地状に残っています。郵便番号は274-0803です。

隣接地域

八木が谷5丁目
大神保町
神保町
みやぎ台4丁目
三咲町

世帯数と人口

2017年1[[1月1日]]時点での世帯数と人口については以下の通りです。
(具体的な数値は不明)

学区

市立小・中学校の学区は以下の通りです。
(具体的な学校名は不明)

施設

特筆すべき施設はありません。

その他

ゆかりのある人物

若荒雄匡也: 船橋市出身の元大相撲力士。本名は八木ヶ谷匡也で、四股名も元々「八木ヶ谷」でした。
鶯亭金升: 船橋市出身の記者。八木が谷の湯浅家で生まれました。

参考文献

「ふるさとの地名」船橋市の地名を探る（船橋市史談会）

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