八木日和

八木 日和（やぎ ひより）

日本の女流棋士。2008年9月10日生まれ、大阪府大阪市の出身です。関西本部を拠点とする日本将棋連盟に所属しており、女流棋士番号は92となります。師匠は、同じく関西を代表する棋士である小林健二九段です。

将棋との出会いとアマチュア時代の歩み

八木女流棋士が将棋の世界へ足を踏み入れたのは、小学1年生の時でした。近所の商店街で開かれていた子ども向けの将棋教室に参加したことがきっかけとなり、将棋の面白さに魅了されていきました。

アマチュア時代から、その才能は注目されていました。小学5年生だった2020年2月には、第36回関西アマチュア女流将棋名人戦のBクラスで3位という成績を収めています。

中学に入学後、さらなるレベルアップを目指して、2022年6月には関西研修会に入会しました。当初はD2クラスからのスタートでしたが、着実に力をつけていきました。研修会入会と同年の8月には、中学2年生として出場した第14回中学生女子将棋名人戦全国大会で準優勝という素晴らしい成績を挙げ、全国の舞台で強さを示しました。

翌2023年には、さらなる飛躍を遂げます。2月には、第39回関西アマチュア女流将棋名人戦のAクラス（上位クラス）で準優勝を果たし、アマチュア強豪としての地位を確立しました。そして同年8月、中学3年生として臨んだ第15回中学生女子将棋名人戦全国大会では、見事優勝を飾りました。これは、アマチュア時代のキャリアにおける大きな勲章となりました。

高校に進学後も研鑽を続け、2024年4月には第14期女流王座戦のアマチュア西日本予選に出場しました。結果は1勝2敗でしたが、プロの女流棋戦予選という大舞台を経験しました。

プロ入りへ

研修会での努力が実を結び、2024年11月に関西研修会でB1クラスへの昇級を決めました。この昇級は、日本将棋連盟が2024年4月1日付で改定した「女流棋士2級昇級規定」における「B1クラス昇級による女流2級昇級」の要件を満たすものでした。八木女流棋士は、この新しい規定が適用された初めての事例となります。

この昇級規定の適用により、八木は女流2級の資格を獲得し、2024年12月28日に日本将棋連盟から2025年1月1日付で正式に女流棋士（女流2級）としてデビューすることが公表されました。これにより、長年の目標であったプロ棋士への道を切り拓きました。

棋風と人物

八木女流棋士の得意な戦法は、攻めの将棋である角換わり早繰り銀や、堅い陣形からじっくり戦う居飛車穴熊です。状況に応じて戦い方を変えることができる、柔軟性を持った棋風と言えるでしょう。

将棋盤から離れたところでは、散歩を趣味としており、心身のリフレッシュを図っているようです。

今後の展望

アマチュア時代から全国大会での実績を積み重ねてきた八木女流棋士は、新たな規定によってプロ入りを果たした期待の若手棋士です。師匠である小林健二九段の指導のもと、これからプロの舞台でどのような活躍を見せるのか、多くの将棋ファンから注目されています。今後のさらなる飛躍が期待されます。

主なアマチュア時代の戦績

第36回関西アマチュア女流将棋名人戦 Bクラス 3位（2020年）
第14回中学生女子将棋名人戦全国大会 準優勝（2022年）
第39回関西アマチュア女流将棋名人戦 Aクラス 準優勝（2023年）
第15回中学生女子将棋名人戦全国大会 優勝（2023年）

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