八百屋町 (徳島市)

徳島市八百屋町：歴史と現代が息づく街

徳島市八百屋町は、徳島県徳島市の内町地区に位置する町名です。一丁目から三丁目までがあり、その名は江戸時代の町人町に由来します。「やおやまち」という読み方に、その歴史的な背景が偲ばれます。

地理と交通

八百屋町は、徳島市の中心駅である徳島駅の南側に位置し、東西に細長い形状をしています。国道192号が東西に走り、この道路沿いに町が広がっています。国道192号は徳島市中心部の主要幹線道路であり、交通量も多くなっています。

交通

• - バス: 徳島バス、徳島市営バスが「八百屋町」「徳島中央郵便局前」バス停に停車します。
• - 高速バス: 琴平バスのHEARTSバスステーション博多行き、名鉄バス・伊予鉄バスのオレンジライナーえひめ号（名鉄バスセンター行き）も「八百屋町」に停車します。

歴史

八百屋町の歴史は江戸時代に遡ります。阿波志によれば、元々は中町に属し、袋町と呼ばれていました。徳島城下の町人町の一つとして発展し、当初は現在の1丁目に限られていました。その後、中町や紀伊国町を編入し、現在の形となりました。

興味深いのは、八百屋町が紙屋町や中魚町と共に、藩から特権を受けた専売商人の町であったことです。これらの町には、蜂須賀家旧領である尾張国や播磨国の出身者が多く住んでいました。しかし、火災が相次いだため、一部の商人は助任町に移されたという記録も残っています。

明治時代には、藤村九平が創業した藤村度器製作所があり、竹尺などの定規が生産されていましたが、焼失により移転しました。

施設

八百屋町には、徳島中央郵便局をはじめ、銀行や生命保険会社の支店が立ち並び、近代的なビジネス街を形成しています。

主要な施設

• - 徳島中央郵便局
• - 朝日新聞徳島総局
• - 三井生命徳島総括営業部（三井生命ビルディング）
• - ニッセイ徳島ビル
• - 四国銀行徳島支店
• - 野村證券徳島支店

現在の八百屋町

八百屋町は、歴史的な背景を持ちながらも、近代的なビジネス街として発展を続けています。徳島市の中心部に位置し、交通の便も良く、多くの人々が行き交う活気のある場所です。かつての町人町の面影を残しつつ、新しい時代のニーズに応えるように変化していく八百屋町は、徳島市の魅力を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。


参考文献

• - 『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

• - 徳島市ホームページ

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