八神はやて

八神はやて

八神はやては、アニメ作品『魔法少女リリカルなのは』シリーズに登場する重要なキャラクターの一人です。声優は植田佳奈が担当しています。

人物像

『A's』時

『A's』で初登場時、はやては9歳の少女でした。誕生日は6月4日。魔導師としてのランクは、主要登場人物の中で最高のSクラスです。しかし、足の障害により小学校を休学しています。

なのはの親友であるすずかと図書館で出会い、すぐに親しくなります。幼い頃に両親を亡くし、足に原因不明の障害を抱えながら、「父の友人」を名乗る人物の庇護を受けながら一人で生活していました。しかし、劇場版では庇護もなく一人暮らしをしていたとされています。不遇な境遇にもかかわらず、前向きで優しい心の持ち主ですが、自身の境遇には諦めている部分もあり、治療にも積極的ではありません。辛いことや悲しいことを一人で抱え込む傾向があり、周囲から心配されることもありました。

関西出身であり、柔らかい関西弁で話します。一人称は「わたし」です。魔道騎士としては、遠距離攻撃や広域攻撃を得意とする指揮官タイプであり、ミッドチルダ式とベルカ式の両方の魔法を使うことができます。また、リインフォースが遺したレアスキル「蒐集行使」を持っており、「夜天の書」に蓄積された魔法を扱えます。

使用デバイスは、闇の書事件ではユニゾンデバイス「夜天の書」でした。リインフォース亡き後は、管理局が製作した特注デバイスを使用しますが、彼女の強大な魔力に耐え切れず破損するものもありました。

闇の書事件から2年後、11歳になったはやては、自身のリンカーコアをコピーし、独立行動が可能なユニゾンデバイス「リインフォースII」を生み出します。これにより、はやては「騎士杖シュベルトクロイツ」、「夜天の書」、「リインフォースII」、「蒼天の書」の4つのデバイスを使用することになります。これは、本来1機で行える機能を分割したもので、繊細なインテリジェントデバイスとの相性を考慮した結果です。

『StrikerS』時

19歳になったはやては、魔法術式・古代ベルカ式を使い、魔導師ランクは総合SSです。時空管理局遺失物管理部機動六課の課長、本部隊舎総部隊長、中枢司令部「ロングアーチ」のトップを務めます。普段は部隊長と呼ばれることが多いです。魔導師ランクはなのはやフェイトを上回るSSランクですが、部隊のランク規制のため、魔力のリミッターをかけてAクラスに制限しています。リミッター解除は上司であるカリムか監査役のクロノのみが行えます。

闇の書事件後、ヴォルケンリッターと共に管理局に入局し、ロストロギア関連の事件捜査で才能を発揮します。13歳で上級キャリア試験に合格し、同期の中では一番の出世頭となります。StrikerS本編時点での階級は二等陸佐です。

彼女の出自、能力、守護騎士、リインフォースIIについては「特秘事項」とされており、一般の局員は知りません。魔導師ランクは総合でSSランクであり、作中登場人物の中では最高位です。

実際の戦闘では、ゆりかご戦でガジェットIV型の群れを単騎で突破しており、個人戦も不得意ではないことが窺えます。

『A's』におけるはやて

9歳の誕生日に闇の書が起動し、ヴォルケンリッターが現れます。当初、はやては驚きますが、事情を知り、闇の書の主として騎士たちの面倒を見ることを決意します。彼女の認識のズレは騎士たちを戸惑わせますが、次第に愛情を抱くようになります。はやても孤独だった自分にできた「家族」を喜びます。

しかし、はやての病状が悪化し、その原因が闇の書にあることが判明します。彼女を助けたい騎士たちは、はやての知らないうちに闇の書の頁蒐集を行います。終盤、はやては闇の書に飲み込まれますが、闇の書の意思を説得し、新たな名「リインフォース」を授け、魔導騎士として覚醒します。そして、闇の書の暗部から自身とリインフォースを切り離し、守護騎士たちを復活させます。事件解決後、リインフォースは自ら消えることを決意し、はやてに別れを告げます。

事件後、はやてはヴォルケンリッターと共に管理局に従事し、Sクラス魔導騎士としての保護観察を受けます。足の障害も回復し、小学校にも通えるようになります。

『StrikerS』におけるはやて

空港火災後、管理局の対応の遅さに嘆き、機動六課を設立します。課長、総部隊長、後方支援部隊「ロングアーチ」の指揮官を務めます。魔道書型ストレージデバイスは「夜天の書」に変わり、「蒼天の書」はリインフォースIIに譲ります。

捜査官時代に知り合った聖王教会の騎士カリムを姉のように慕い、義弟ヴェロッサとも仲が良いです。機動六課設立の際も彼らの協力を得ています。心優しく人懐っこい性格は変わりませんが、部隊長として毅然とした態度も見せるようになります。

管理局内では「闇の書事件」の当事者として、はやてを好意的に思わない者もいます。しかし、はやてはそれらを受け止め、自らの夢に向かって邁進しています。カリムやヴェロッサはそんな彼女を心配しています。

機動六課解散後は特別捜査官として守護騎士たちと共に地上本部に勤務します。ヴォルケンリッターやリインの他にアギトが家族に加わります。

『ViVid』におけるはやて

DSAAインターミドルの参加条件を満たしていないアインハルトのために、専用デバイスを制作します。八神家道場の門下生を可愛がり、ミウラの試合を応援に駆けつけます。

ヴィヴィオやアインハルトなど古代ベルカとのつながりがある選手たちを気にかけており、無限書庫の調査に付き添います。

『Force』におけるはやて

海上警備部捜査司令となり、LS級次元航行船ヴォルフラムを指揮します。エクリプス関連事件を解決するため、元機動六課の面々を招集し、「特務六課」を再結成します。シグナム負傷の報を受け、フッケバインに挑みますが、カレン・フッケバインの不意打ちを受け重傷を負います。

使用魔法

はやてが使う魔法は、北欧神話やケルト神話に関係する名称が多いです。広域・砲撃魔法を主に使用します。

デアボリック・エミッション
氷結の息吹-アーテム・デス・アイセス-
フレースヴェルグ
ミストルティン
ラグナロク
スレイプニール
ブリューナク
バルムンク
* クラウ・ソラス

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