八重樫剛

八重樫剛は、日本のアマチュアボクシング界で名を馳せた選手です。岩手県花巻市出身で、その才能を開花させ、数々の輝かしい実績を残しました。

水沢農業高校時代には、3年生にしてインターハイのライトウェルター級で頂点に立ちました。この勝利を機に、ボクシング選手としての道を歩み始めます。東京農業大学に進学後も、その勢いは止まることなく、1994年には全日本選手権ライト級で初優勝を飾ります。同年、広島で開催されたアジア大会では、日本代表として出場し、見事金メダルを獲得しました。自国開催というプレッシャーの中、その期待に応え、日本のボクシング界に貢献しました。

翌年も全日本選手権で連覇を達成し、その実力を証明しました。アトランタオリンピックの出場を目指し予選に挑みましたが、惜しくも敗退という結果に終わりました。しかし、その挑戦は無駄ではなく、八重樫のボクシング人生において重要な経験となりました。

大学卒業後は、母校である水沢農業高校に教員として赴任します。教鞭を執る傍ら、ボクシングへの情熱は衰えることなく、1997年のなみはや国体では見事優勝を果たしました。その後は、第一線を退き、ボクシング部の指導者として後進の育成に尽力します。

その後、花巻農業高校に異動し、引き続き教員として勤務します。2008年には、当時のAIBA（国際ボクシング協会）の規定により、34歳を超えたため一度は引退を決意しました。しかし、2013年に規定年齢が40歳に引き上げられたことを受け、翌2014年には岩手県民体育大会に出場し、見事優勝を果たし、現役復帰を果たしました。

現在は、岩手県立花巻農業高等学校に在職し、後進の育成に力を注いでいます。

主な獲得タイトル

1994年アジア競技大会 優勝

関連項目

男子ボクサー一覧
アマチュアボクシング日本王者一覧
ボクシング日本代表選手一覧

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