公安調査局

公安調査局について

公安調査局は、公安調査庁の地方支分部局として、国内の治安維持を目的とした情報収集・分析活動を行っています。各広域ブロックを管轄し、その傘下に公安調査事務所を置いています。

沿革

1952年7月21日: 公安調査庁の発足と同時に、全国8ブロック（北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州）に公安調査局が設置されました。当初は高等検察庁と同一の場所に置かれ、各道府県には地方公安調査局が設置されました。
1972年5月15日: 沖縄復帰に伴い、九州公安調査局管轄下に沖縄県を管轄する沖縄地方公安調査局が新設されました。
1980年6月30日: 管轄区域に関する条文が改正され、公安調査局の管轄区域はブロック内全域となりました。ただし、地方公安調査局に対する指揮監督事務を除き、その他の事務については公安調査局の所在する都府県に限定されました。
1984年10月1日: 地方公安調査局が廃止され、新たに現地的事務処理機関として全国43か所に公安調査事務所が設置されました。これは第二次臨時行政調査会の最終答申を受けたものです。
2001年1月6日: 中央省庁再編に伴い、公安調査局は各広域ブロックを管轄する地方支分部局として再編されました。公安調査事務所は必要な数に限定して設置されることとなり、整理統合が進められました。これは「国の行政組織等の減量、効率化等に関する基本的計画」に基づくものです。
2001年4月1日: 6か所の公安調査事務所が廃止され、配置数は全国37か所となりました。
2002年4月1日: さらに7か所の公安調査事務所が廃止され、配置数は全国30か所となりました。
2003年4月1日: 静岡県が中部公安調査局から関東公安調査局の管轄に変更され、16か所の公安調査事務所が廃止されました。配置数は全国14か所となりました。この一連の整理統合により、公安調査事務所の管轄区域は必ずしも県域に限定されなくなりました。

管轄地域

現在の公安調査局と公安調査事務所の配置は以下の通りです。

北海道公安調査局（札幌市）
釧路公安調査事務所
東北公安調査局（仙台市）
盛岡公安調査事務所
関東公安調査局（東京都）
さいたま公安調査事務所
千葉公安調査事務所
横浜公安調査事務所
新潟公安調査事務所
長野公安調査事務所
静岡公安調査事務所
中部公安調査局（名古屋市）
金沢公安調査事務所
近畿公安調査局（大阪市）
京都公安調査事務所
神戸公安調査事務所
中国公安調査局（広島市）
岡山公安調査事務所
四国公安調査局（高松市）
九州公安調査局（福岡市）
熊本公安調査事務所
那覇公安調査事務所

関連項目

法務省
公安調査官
破壊活動防止法
情報機関
スパイ

外部リンク

公安調査庁


公安調査局は、これらの事務所を通じて、各地域における情報収集・分析活動を行い、国家の安全と社会秩序の維持に貢献しています。

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