公益認定等委員会

公益認定等委員会（こうえきにんていとういいんかい）

内閣府に設置される審議会等の一つであり、公益社団法人および公益財団法人の認定等に関する法律に基づき、国の省庁が所管する公益法人に対する公益性の認定や、その後の監督などを主要な職務としています。これにより、民間非営利組織の公益性の判断基準を統一し、公正な公益認定制度の運用を図っています。

各都道府県においても、同様の目的のため、所管する公益法人について公益認定を行うための「公益認定等審議会」が、それぞれ条例に基づいて設けられています。

主な任務

公益認定等委員会は、公益認定等に関する事項について内閣総理大臣から諮問を受け、審議した内容を答申する役割を担います。また、2008年12月1日に施行された新しい制度の下では、内閣総理大臣からの権限の委任を受け、認定した公益法人等に対する監督業務も行います。具体的には、公益法人等に対して業務や会計に関する報告を求めたり、必要に応じて公益法人の事務所へ立ち入り検査を実施したりすることがあります。

沿革

本委員会は、公益法人制度改革の一環として、2007年4月1日に内閣府に設置されました。

所在地

現在の所在地は、東京都港区虎ノ門3-5-1 虎ノ門37森ビル12階です。

委員会の運営

委員会の会議を開催し、意思決定を行うためには、委員の過半数の出席が必要です。議決は出席委員の過半数によって行われ、賛成と反対が同数の場合は、委員長が最終的な可否を決定します。

特定の専門的な事項について調査が必要な場合には、非常勤の専門委員を置くことが可能です。また、委員会内部に部会を設置することも認められています。

組織

委員会は、7名の委員で構成されます。委員は、衆議院および参議院の同意を得た上で内閣総理大臣が任命します。委員の任期は3年で、再任も可能です。委員は通常非常勤ですが、最大4名まで常勤とすることができます。

委員は、その職権を独立して行使することが法律で保障されています。また、委員は職務上知り得た秘密を、委員の職を退いた後も漏らしてはならない義務を負います。さらに、在任中は政治活動や営利事業を行うことが禁じられています。

委員の中からは、互選により委員長が選ばれます。委員長に事故があるときなどにその職務を代行する委員長代理は、委員長が指名します。

委員会の事務を処理するために事務局が設置されています。事務局には、事務局長（1名）、事務局次長（1名）、参事官（2名）、企画官（4名）、企画調整官（1名）などの役職が置かれています。これらのうち、事務局次長、参事官の1名、企画官の全員、企画調整官は、他の職務を兼任する形で配置されることがあります。参事官は重要事項の調整や審議への参画を、企画官は特定事項の調査や企画立案を、企画調整官は専門的事項の企画立案および調整を担当します。

歴代委員長

これまでに、以下の人物が委員長を務めています。

池田守男氏（2007年2月21日 - 2013年3月31日）
山下徹氏（2013年4月1日 - 2019年3月）
佐久間総一郎氏（2019年4月 - ）

関連情報

公益認定等委員会の活動は、以下の法律や概念と深く関連しています。

公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律
中間法人
公益法人
社団法人
財団法人

公益認定等委員会の活動に関する詳細は、公益法人informationなどの外部リンクから得ることができます。

注釈・出典は省略しました。

本委員会は、公益法人制度改革の重要な役割を担い、非営利セクターの健全な発展と信頼性確保に貢献しています。

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