公立甲賀病院

公立甲賀病院について

公立甲賀病院（こうりつこうかびょういん）は、滋賀県甲賀市水口町松尾に位置する病院です。甲賀市の中心エリアである水口町に構え、周囲に広がる甲賀郡7町から成る地域と深い関わりがあります。この病院は、地域の人々に医療サービスを提供するために設立され、長年にわたり地元の健康を支えてきました。

概要

この病院は、元々は水口町外24の町村により設立された産業組合病院ようですが、1990年代以降、合併が進み、現在の甲賀市が形成されることに伴い、運営の形態も変わってきました。これにより、2013年に新たに水口町松尾に建て替えられた病院は現代の医療技術に適応し、地域住民のニーズに応える体制が整えられています。

建物の設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズによるもので、文化的な背景も持つ歴史的な病院です。さらに、公立甲賀病院では地域の中学生による職業体験を受け入れており、未来の医療を担う人材育成にも寄与しています。

沿革

公立甲賀病院の歴史は1939年（昭和14年）に始まります。この年、水口町外の24か町村によって産業組合病院として開院されました。その後1960年に甲賀郡7町による運営に移行し、1964年には本館が完成。さらに1975年、1981年にはそれぞれ中央館と西館が設立されました。

1989年には新館が完成し、病院の名称が「公立甲賀病院」となりました。2004年には市制施行に伴って運営組合名が「公立甲賀病院組合」に変更され、2013年には現在の新しい病院が開院されました。2019年には地方独立行政法人として新たなスタートを切りました。

施設と設備

公立甲賀病院には、診療棟、病棟、附属棟、リニアック棟など、様々な施設が整備されています。これに加え、甲賀看護専門学校や訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、歯科保健センターなど、地域医療に関連する複数の関連施設が併設されており、包括的な医療サービスを提供しています。

交通アクセス

病院へのアクセスは非常に便利で、近江鉄道本線の水口駅から徒歩約15分、水口松尾駅からは徒歩約18分で到着できます。また、甲賀市のコミュニティバスも運行されており、「甲賀病院」のバス停で降りればすぐに病院にアクセス可能です。周辺には水口北保育園やアル・プラザ水口、コンビニエンスストアなどもあり、地域の生活圏としても活用されています。

公立甲賀病院は、地域に根ざしながらも進化を続けている医療機関であり、これからも多くの人々に必要な医療を供給していくことが期待されています。地域住民の健康を守るため、今後の発展にも注目が集まります。

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