公立豊岡病院

公立豊岡病院組合立豊岡病院

公立豊岡病院組合立豊岡病院は、兵庫県の医療機関であり、兵庫県の一部事務組合である公立豊岡病院組合によって設置・運営されています。この病院は、県内で重要な医療サービスを提供する役割を担っており、多様な専門的医療機能を備えています。

概要

この病院の起源は明治4年7月（西暦1871年8月）にまで遡ります。この年に旧豊岡藩が廃藩置県と同時に設立された医局を基にしており、長い歴史を持っています。公立豊岡病院は、がん診療連携拠点病院や救命救急センター、さらには周産期母子医療センターを備えた病院など、さまざまな役割を果たしています。また、エイズ治療の拠点病院であったり、医師の卒業後の臨床研修を行う指定病院、そして兵庫県の災害拠点病院としても機能しています。

経歴として、もともとは新豊岡県医局や兵庫県病院を経て、平成17年に「公立豊岡病院組合立豊岡病院」としての形が確立されました。略称には「公立豊岡病院」や「豊岡病院」、さらに略称として「豊病」（とよびょう）と呼ばれることもあります。また、2010年からはドクターヘリの運用を開始し、現在では関西広域連合が運行を行っていることからも、その先進性が伺えます。このドクターヘリは運用開始以来、日本で最も多く出動していることで知られています。

病院の移転と新設

病院は2005年5月に現在の土地に移転し、新たに建物が完成しました。この移転は、1993年に策定された改築マスタープランにもとづいて行われ、長い時間を経て実施されたものです。この際、病院の名称も「公立豊岡病院」から「公立豊岡病院組合立豊岡病院」に変わりました。

また、旧豊岡病院の本館兼外来棟は、世界初の円形設計がなされており、その珍しさから地元の市民から保存を求める声も上がりましたが、2006年に解体が決定しました。跡地は後に「ウエルストーク豊岡」という健康ゾーンとして活用されることになりました。

診療科と交通アクセス

公立豊岡病院組合立豊岡病院は、多くの診療科を設けており、地域住民に幅広い医療サービスを提供しています。患者にとってアクセスしやすい立地にあることも特長です。山陰本線や京都丹後鉄道豊岡駅からのバスの便が良く、約9分程度で病院に到着できます。また、国道426号豊岡病院前交差点からのアクセスもスムーズで、近隣の高速道路に接続しているため、交通の利便性も高いです。

このように、公立豊岡病院組合立豊岡病院は、地域医療を支える重要な役割を担っており、数々の専門的な医療サービスを通じて市民の健康を支えています。

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