六甲・淡路島断層帯

六甲・淡路島断層帯の概要

六甲・淡路島断層帯（ろっこう・あわじしまだんそうたい）は、淡路島の北部から大阪府北部に広がる活断層帯です。阪神・淡路大震災に関連する野島断層もこの断層帯に含まれています。地震活動の影響を受ける地域としては、大阪府箕面市から淡路島の北部までが存在しています。

断層帯の構成

この断層帯は主に二つの部分から成り立っています。まず、大阪府箕面市から淡路島北部にかけての主部、次に淡路島に位置する洲本市から南あわじ市にかけての先島断層帯です。主部に関してお話しすると、さらに二つの区間に分けられます。一つは、六甲山地南縁から淡路島東岸にかけての約71kmの区間、もう一つは淡路島西岸に位置する約23kmの区間です。

予想される地震被害

六甲山地南縁－淡路島東岸区間が活動した場合、予想されるマグニチュードは約7.9に達する可能性があります。この地震により、明石市から大阪市にかけて沿岸地域は震度7に達すると考えられ、加古川市や枚方市、淡路島北部では震度6強、さらに京都市や奈良市では震度6弱が予想されています。この区間が30年以内に活動する確率は、0%から1%とされています。

一方、淡路島西岸区間が活動した場合は、マグニチュードは約7.1に達する見込みで、淡路島と兵庫県南部の沿岸地域で震度6強以上の影響が考えられています。こちらの区間も、30年以内に活動する確率はほぼ0%とされています。

さらに、先島断層帯が活動した場合、マグニチュード約6.6が予想され、淡路島内で震度6強以上の被害が予測されます。この場合も30年以内に活動する確率はほぼゼロです。

過去の活動歴

この断層帯においては、過去にいくつかの大地震が発生しています。1596年9月5日に発生した慶長伏見地震（推定M7.0-7.1）、1916年11月26日の明石海峡を震源とする地震（M6.1）、1944年の兵庫県南東部での地震（M5.0）、1995年の兵庫県南部地震（M7.3）、2013年の淡路島地震（M6.3）などがその例です。特に、1596年の慶長伏見地震は、当断層帯のみならず、他の関連する断層と関連があると考えられています。また、1995年の地震は、過去の地震の滑り残し領域で発生した可能性も指摘されています。

関連項目

六甲・淡路島断層帯の詳細な情報を知るための関連項目には、一般的な断層の情報や日本の断層一覧、当断層に隣接する有馬-高槻断層帯、兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）などが含まれます。これらの情報は、地震のリスクを理解する上で非常に重要です。

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