六甲摩耶スカイシャトルバス

六甲摩耶スカイシャトルバス：六甲山と摩耶山を結ぶ観光路線バス

六甲摩耶スカイシャトルバスは、兵庫県六甲山と摩耶山を結ぶ路線バスです。かつて神戸市バスが運行していた路線を受け継ぎ、現在は阪急阪神東宝グループの神戸六甲鉄道と阪急バスが共同で運行しています。六甲ケーブル山上駅から摩耶ロープウェー山上駅（星の駅）までを結び、雄大な自然と美しい夜景を満喫できる観光路線として知られています。

運行形態：季節と曜日で変わる運行状況

本路線バスの運行本数は、曜日や季節によって大きく異なります。春から秋にかけては概ね1時間に2本程度ですが、平日と休日で本数に差があり、休日の方が本数が多い傾向にあります。さらに、六甲山牧場を境に運行本数が変化し、六甲ケーブル山上駅から六甲山牧場間は1～2本、六甲山牧場から摩耶ロープウェー山上駅間は1本程度の運行となります。

冬季は、曜日に関わらず1日6往復のみの運行となり、1時間に1本となります。運行事業者も曜日と季節によって異なり、平日は神戸六甲鉄道が単独で運行しますが、土日は春から秋にかけて神戸六甲鉄道と阪急バスが共同運行し、冬季は神戸六甲鉄道単独運行となります。休日は春から秋にかけて阪急バスが単独で運行し、冬季は神戸六甲鉄道が単独運行します。

運賃：距離制運賃と複雑な支払い方法

2023年5月現在の運賃体系は距離制で、170円から490円となっています。しかし、共同運行であるにも関わらず、支払い方法に神戸六甲鉄道と阪急バスで違いがあります。阪急バスの便は整理券方式ですが、神戸六甲鉄道の便は申告制となっています。

ICカード乗車券や神戸市発行の福祉乗車証、敬老優待乗車証は阪急バスの便でのみ利用可能で、神戸六甲鉄道の便では使用できません。かつて発行されていたスルッとKANSAI対応カードも同様です。障害者割引についても、精神障害者福祉手帳による割引は神戸六甲鉄道便のみに適用されます。

その他：路線バス以外の車両通行制限と社会実験

摩耶ロッジ前と摩耶ロープウェー山上駅前の間は、路線バスと軽車両、許可車両以外の車両は通行できません。2022年には、六甲山Q・B・Bチーズ館前と摩耶ロープウェー山上駅間で、グリーンスローモビリティーを用いた交通社会実験が行われ、その期間中は六甲ケーブル山上駅から六甲山Q・B・Bチーズ館まで結ぶ臨時路線が運行されました。

まとめ：利用にあたっての注意

六甲摩耶スカイシャトルバスは、運行本数、事業者、支払い方法、ICカードや割引券の利用可否など、様々な条件が季節や曜日によって変化します。利用を検討する際には、事前に運行状況や運賃、支払い方法などを公式ウェブサイトなどで確認することを強くお勧めします。観光シーズンは混雑が予想されるため、余裕を持った計画を立てましょう。

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