共和ファシスト党

共和ファシスト党（PFR）

共和[ファシスト党]]（イタリア語: Partito Fascista Repubblicano）は、第二次世界大戦中に成立したイタリア社会共和国（RSI）における唯一の政党でした。旧国家ファシスト党]の解散後、その思想的遺産を引き継ぐ形で設立され、[[共和制に基づいたファシズムの完成を目標としていました。

概要

共和ファシスト党は、ナチス・ドイツの支援を受け、連合国との分離講和によって生じたイタリアの不名誉をそそぐべく、継戦運動を主導しました。そして、イタリア社会共和国を樹立し、連合軍に対して抵抗を続けました。共和国国防軍はドイツ国防軍の訓練後、南ドイツに駐留したため、国防義勇軍（黒シャツ隊）を再編した共和国防衛軍や黒色旅団といったPFRの準軍事組織が主な戦闘力となりました。

政策面においては、王党派や資本家への配慮が不要となったことから、より修正マルクス主義的・社会主義的なアプローチが展開されました。大企業の完全国営化などが実施されたのもその一環です。

しかし、1945年4月25日、指導者ベニート・ムッソリーニの死とともに共和ファシスト党は解散。戦後のイタリア共和国では、「民主主義の脅威」として国家ファシスト党と並んで再結党が禁止されました。

一方で、共和ファシスト党の事実上の後継団体としてイタリア社会運動（MSI）が設立され、タンジェントポリ後のイタリア第二共和制下では、右派政党「イタリア国民同盟」（AN）として連立政権を樹立するに至りました。

党大会

第一回党大会：ヴェローナ（1943年11月14日-11月15日）
イタリア社会共和国の憲法草案としてヴェローナ憲章が採択されました。

関連項目

ファシスト党
イタリア社会運動

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