共通バスカード (島根県)

共通バスカード (島根県)

共通バスカードは、隠岐諸島を除く島根県で、複数のバス事業者によって利用できるプリペイド方式の交通カードです。このカードは1999年3月から販売が開始され、様々なバス事業者で共通して利用可能でしたが、路線の廃止や交通系ICカードの導入に伴い、現在はすべての事業者での販売が終了しました。特に、石見交通が2023年7月31日をもって販売を終了したことが知られています。

利用可能な限界として、利用期限は2025年3月31日まで設けられていますが、払い戻しは2026年3月31日まで可能です。バスカードは、島根県内の多くのバス事業者で利用でき、時には山口県北部や広島県の一部地域でも有効です。このように、地域間での利用も考慮された交通手段として、多くの利用者にとって便利な存在でした。

利用方法

共通バスカードの利用は非常にシンプルです。バスに乗る際や降りる際には、乗降車口付近に設置されているカードリーダーにカードを通します。このシステムにより、円滑な乗降が行えるようになっています。また、異なる路線のバスに1時間以内に乗り換えた場合、乗り換え先のバスの運賃が20円引きされるという特典もあります。ただし、松江市バスの南北循環線においては、循環線同士の乗り継ぎに限り100円引きとなるため注意が必要です。

利用可能な事業者

共通バスカードは、石見交通とその関連会社であるイワミツアーが運行するバスで利用可能です。例えば、益田営業所管轄の一般路線は、山口県萩市の特定地域にもアクセスしており、地域内外の利用者に便利な交通手段を提供しています。ただし、自己運行の高速バスや一部の別路線では利用できない時間帯も存在するため、注意が求められます。

初めに導入された頃は、JRバス中国や日ノ丸バス、松江市交通局、一畑バスなどでも共通バスカードを使用することができましたが、これらの事業者では段階的に利用が終了した経緯があります。例えば、JRバス中国は2003年に県内の一般路線から撤退し、日ノ丸バスは2020年に全区間が廃止されました。このため、現在は主に石見交通及びイワミツアーでの利用が主流となっています。なお、石見交通やイワミツアーでは、今もなおバスカードを利用することができるものの、払い戻しは終了しています。

まとめ

共通バスカードは、島根県内での多種類のバス利用を一つのカードで便利にするものでした。とはいえ、近年のバスサービスの変化に伴い、多くのバス事業者での利用が終了したため、今後の動向に注目が集まります。カードの利用期限や払い戻し期限が迫っているため、未使用のカードをお持ちの方はお早めの確認が求められます。バスカードの最新情報を確認し、効率的な移動を心がけましょう。

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