松江市交通局

松江市交通局について

松江市交通局（マツエシコウツウキョク）、別名松江市営バスは、島根県松江市（旧松江市と旧八束町）で運営される地方公営企業です。この交通局では、自動車運送および駐車場の管理事業が行われており、主に市民の移動手段として重要な役割を果たしています。特に八束町の路線バスは松江市交通局によって運行されています。

歴史

松江市交通局の歴史は1929年4月に始まります。当時、市内の2つの民営バス会社を市が買収し、職員27人、バス13台で松江市営乗合自動車として営業を開始しました。しかし、1945年に事業は一畑電鉄に売却され、営業を休止。その後1946年に再度買い戻され、営業を再開します。1953年からは貸切バス事業も手掛けるようになり、さまざまな路線を展開していきました。

1960年代以降、車庫の移転を重ね、1995年には観光周遊バス「ぐるっと松江レイクライン」を運行開始、1997年には南北循環線が導入されました。2001年には中国地方で初となるCNGノンステップバスを導入するなど、バスの運行や車両の近代化が進められました。2011年、2014年にはさらなる路線の移管やICカードの導入を行い、2021年からはICカード「ICOCA」を導入し、便利な交通サービスを提供しています。

車庫と車両

松江市交通局の西川津町にある平成町車庫では、主に中型車両が運行しています。狭隘路線が多いため、大型車は限られた路線でのみ運行されています。運行されるバスは、かつては三菱ふそう製が主流でしたが、現在は日野自動車やいすゞ自動車製が中心に導入されています。特に、低床車や環境に優しい車両の導入に積極的で、1997年には中国地方初のノンステップバスなども前述のように導入しています。

自動車運送事業

松江市交通局の一般路線バスには、松江駅を中心に運行される多様な路線があります。各路線では行先に番号が付けられており、利用者がわかりやすいように工夫されています。例えば、川津線は「23-1」などの形式で行先が明記され、運行ルートも多岐に渡ります。

各路線の例

• - 川津線: かんべの里、松江駅などを結ぶ路線
• - あじさいループ: 松江駅から循環する観光ループバス
• - 竹矢線: 松江しんじ湖温泉駅を経由し、市内を循環

これらの路線は、観光客にも利用しやすいようになっています。また、最近ではICカード利用により、乗車がさらに便利になっています。

駐車場事業

松江市交通局は、いくつかの市営駐車場も運営しています。主要な駐車場には、松江市営大手前駐車場や松江市営城山西駐車場、松江市営白潟駐車場などがあります。これにより、訪問者が市内での駐車に困らないよう配慮されています。

まとめ

松江市交通局は、長い歴史を持ち、市民や観光客に向けた多様な交通サービスを提供しています。バスの運行や車両の近代化などを通じて、より快適な交通環境を実現しており、地域の発展に貢献しています。

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