兵庫県森林動物研究センター

兵庫県森林動物研究センターは、2007年に設立された兵庫県の機関です。このセンターは、野生動物による農作物への食害や人里への出没といった問題に対処し、人間と野生動物との共存を促進することを目的としています。

センターの運営は、兵庫県農林水産部と兵庫県立大学が連携して行っています。具体的には、鳥獣被害の防止、野生動物の出没対応、野生動物の保護といった現業部門は兵庫県農林水産部が所管し、獣害防止や野生動物との共存に関する研究部門は兵庫県立大学が担当しています。センターの所在地は兵庫県丹波市にあります。

兵庫県では、ニホンジカ、イノシシ、ツキノワグマといった野生動物や、アライグマなどの外来種による農作物への被害が深刻な問題となっています。これらの問題を科学的に解決し、野生動物の保護管理（ワイルドライフ・マネジメント）を推進するために、動物学者の河合雅雄氏の提唱により、このセンターが設立されました。

センターの組織は以下のようになっています。

名誉所長: 河合雅雄
所長: 林良博
研究員: 6名（兵庫県立大学自然・環境科学研究所森林・動物系の教員が兼務）
森林動物専門員: 5名

センターでは、野生動物の生態や行動に関する調査研究、被害防止対策の開発、地域住民への啓発活動など、多岐にわたる活動を展開しています。これらの活動を通じて、野生動物と人間がより良い関係を築けるよう努めています。

読売新聞、2008年4月7日朝刊、2010年1月25日朝刊。
河合雅雄、林良博編著　『動物たちの反乱 - 増えすぎるシカ、人里へ出るクマ』　PHP研究所〈PHPサイエンス・ワールド新書〉、2009年、ISBN 978-4569708300。

* 兵庫県森林動物研究センター

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。