林良博

林良博氏の業績と人物像

林良博氏は、1946年7月12日生まれの日本の解剖学者、家畜・家禽学者、獣医師であり、東京大学名誉教授の称号を持つ人物です。その専門分野は多岐にわたり、動物資源科学、獣医解剖学、寄生虫学、そして人と動物の関係学に精通しています。

学歴と初期のキャリア

広島県で生まれた林氏は、1969年に東京大学農学部を卒業。在学中は農学部学生自治会委員長を務めるなど、学生時代からリーダーシップを発揮していました。1975年には、「日本産イノシシの頭蓋に関する形態学的研究」で東京大学から農学博士の学位を取得。その後、ハーバード大学やコーネル大学で客員研究員や客員助教授として研究活動を行い、国際的な視野を広げました。

東京大学での活躍

東京大学では、農学部教授、総合研究博物館館長、農学部長、理事・副学長などの要職を歴任。教育・研究活動に加え、大学運営にも大きく貢献しました。特に、総合研究博物館の館長としては、博物館の発展に尽力しました。

研究機関での活動

2010年から2017年3月まで山階鳥類研究所の所長を務め、鳥類研究の推進に貢献。2010年から2013年3月には東京農業大学教授も兼任していました。さらに、2013年から2021年3月まで国立科学博物館の館長を務め、博物館の発展と科学教育の普及に尽力しました。現在は、国立科学博物館顧問として、その知識と経験を活かしています。

学会・国際活動

林氏は、学会活動や国際活動も積極的に行ってきました。ヒトと動物の関係学会会長、日本獣医解剖学会会長などを歴任し、各分野の発展に貢献。また、国際捕鯨委員会技術委員会委員、世界保健機構アドバイザー、世界獣医解剖学会副会長、アジア獣医科大学協議会会長など、国際的な舞台でも活躍しています。

受賞と著作

1989年には第8回日本獣医学会賞を受賞し、2023年4月には瑞宝中綬章を受章するなど、その功績は広く認められています。また、著書として『不思議な動物本能』があり、一般向けにも知識を提供しています。論文も多数発表しており、国立情報学研究所に収録されています。

まとめ

林良博氏は、解剖学、獣医学、動物資源科学、寄生虫学、そして人と動物の関係学といった多岐にわたる分野で優れた業績を残し、教育者、研究者、そして博物館のリーダーとして社会に貢献してきました。その幅広い知識と経験は、日本の科学研究において重要な役割を果たしています。


[外部リンク]
山階鳥類研究所）'>所長の紹介（山階鳥類研究所）
山階鳥類研究所）'>所長就任のごあいさつ（山階鳥類研究所）
* 国立科学博物館）'>館長あいさつ（国立科学博物館）

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