兵庫県立大学附属中学校・高等学校

兵庫県立大学附属中学校・高等学校の概要

兵庫県立大学附属中学校・高等学校（ひょうごけんりつだいがくふぞくちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、兵庫県赤穂郡上郡町光都に位置する公立の学校です。本校は兵庫県立大学の附属校として設立されており、中高一貫教育を特色としています。略称は「県大」または「附属」です。

特徴

この学校は公立大学法人である兵庫県が設置した学校であり、生徒数は高校160名、中学校70名と定められています。県内のすべての地域から通学可能であるため、様々な学生が集まっています。また、成績によっては兵庫県立大学への特別推薦が受けられる制度もあり、熱心な学力向上が図られています。

特に、高校の入試では、他の公立高校と異なり、科目ごとの傾斜配点が設定されていることが特徴で、数学や理科、英語が重視されています。近年では推薦入試が主流となり、適性検査や面接が行われています。さらに、中学校の入試も適性検査や作文、面接を通じて実施されています。

毎年、高校では数学コンテストが開催され、全校生徒が参加して数学の力を競うイベントがあります。また、英語科の行事として春に行われる「インター・ぴーぷる・デイ」ではスピーチコンテストやレシテーションコンテストが行われ、他校との交流も図られています。中学校においても、毎年7月にスピーチフェスティバルが行われ、ART FESTIVALでは合唱や舞台発表が行われるなど、学びを深める多様な行事が用意されています。

校風と教育環境

この学校の特徴の一つは、自由な校風です。高校生は私服での登校が許可され、昼休みや放課後に携帯電話の使用も認められています。また、中学校でも通学時の携帯電話の所持が許可され、比較的自由な環境が整っています。

沿革の歴史

兵庫県立大学附属高等学校は1994年に設立され、当初は姫路工業大学附属として始まりました。その後、2004年に現在の校名に変更され、2007年には附属中学校が設立されて中高一貫の体制が整いました。教育理念としては、科学技術に関する研究の後継者を育成し、国際感覚に優れた創造的な人材を育てることが掲げられています。

近年では、2010年からは附属中学校の卒業生が高校に進学するようになりました。学校の理念には「創進」が掲げられ、創造性や主体性を豊かに育てることを目指しています。

学校活動

中学校では、4月に新入生を迎える式典や5月の文化祭、7月の定期考査など、一年を通じて多様な行事が行われています。また、プロジェクト学習や中大連携授業も大変人気があり、例えば、各学年において兵庫県立大学の教授が授業を行う機会も設けられています。

高校では、総合科学科において多様なコースが設けられ、入学時にはクリエイティブサイエンス（CS）やファンダメンタルサイエンス（FS）のコース分けが行われます。学びの幅を広げるための多彩なカリキュラムが提供されています。

寄宿舎と国際交流

学校内には寄宿舎「黎明寮」があり、男女共用で運営されています。寮生は毎日学校までの道のりを歩いて通い、仲間との共同生活を通じて多くの体験を行います。さらに、オーストラリアの学校や韓国、タイとの国際交流プログラムも盛んに行われており、生徒たちは実際の異文化を体験し、国際感覚を身に付ける機会を得ています。

このように、兵庫県立大学附属中学校・高等学校は、独自の特徴と豊かな校風を持ち、未来を見据えた教育の場を提供しています。

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