兵庫県立姫路南高等学校

兵庫県立姫路南高等学校

兵庫県姫路市大津区天満に位置する兵庫県立姫路南高等学校は、長年にわたり地域に根ざした教育を提供してきた県立高等学校です。2025年度には兵庫県立網干高等学校及び兵庫県立家島高等学校と統合され、「兵庫県立姫路海稜高等学校」として新たに開校することが予定されています。本校は2027年3月末に閉校予定であり、最後の卒業生は2024年度入学生となります。

設置学科

全日制課程に普通科を設置しています。

沿革

その歴史は1925年（大正14年）に姫路市立商業補習学校として開校したことに始まります。その後、1940年（昭和15年）に姫路市立高等家政女学校となり、1948年（昭和23年）には姫路市桜門高等学校へと校名を変更しました。現在の地に移転したのは1950年（昭和25年）のことです。1951年（昭和26年）に兵庫県立姫路南高等学校と改称し、現在に至ります。

1958年（昭和33年）には、第40回全国高等学校野球選手権大会に兵庫県代表として出場するという輝かしい実績も残しています。1988年（昭和63年）には、文部省（現・文部科学省）から保健体育の指導研究の功績が特に顕著であるとして表彰されました。

近年では、2022年（令和4年）7月14日に兵庫県立網干高等学校と兵庫県立家島高等学校との統廃合が発表され、同年11月17日には2025年度に開校する統合校が兵庫県立姫路南高等学校の校地を使用することが決定しました。

校風

「心身共に健全でたくましい人づくり」を教育方針として掲げ、知・徳・体の調和がとれた人間の育成を目指しています。

校訓は「時習窮理」「自主特性」「信義執礼」です。

校歌は、作詞を富田砕花、作曲を信時潔、編曲を赤井かよが手掛けており、変ロ長調で歌われています。

特色

かつては「南高生体操」と呼ばれる、姫路南高ならではの伝統的な体操が存在していました。しかし、生徒からは「何がしたいかよくわからない体操」と評され、教師も順番を間違えるほど複雑であったため、2006年に廃止され、ラジオ体操第1に変更されました。

部活動などで大きな大会に出場する生徒たちを応援する、生徒会による三三七拍子の応援も伝統となっていました。2006年からは扇子を取り入れたアレンジが加えられましたが、2009年度に生徒会執行部によって廃止されました。

近年の変化

2005年には、従来の制鞄と補助バッグを統合し、使い勝手を向上させるため、少し大きめの一つの鞄に変更しました。2006年には体操服が変更され、胸元のMのマークだけでなく、生地や色も一新されました。2007年には、45分7時間授業から50分6時間授業へと変更され、2010年には三年次の授業時間数が週31時間から週32時間へと変更されました。

部活動

近年では、コーラス部が目覚ましい活躍を見せており、2006年に第30回全国高等学校総合文化祭合唱部門に兵庫県代表として出場、2013年には第37回全国高等学校総合文化祭に7年ぶりに出場を果たしました。2006年4月に同好会から部に昇格した空手道部は、2007年の全国選抜大会に出場しました。また、2008年3月には男子バレー部が春高バレーでベスト4入りを果たし、2023年3月には空手道部が第42回全国高等学校空手道選抜大会の男子団体組手競技に出場しました。

運動部

陸上競技
野球
サッカー
ソフトボール
ソフトテニス（男・女）
バスケットボール（男・女）
バドミントン（男・女）
バレーボール（女）
バトントワリング
弓道
空手道

文化部

放送
ESS
書道
茶道・華道
箏曲
コーラス
吹奏楽
物理
クッキング
演劇

著名な卒業生

seek（Psycho le Cému）
ぜんじろう
種浦マサオ（歌手）
切通猛（元プロ野球選手）
黒田正宏（元プロ野球選手）
加納茂徳（元プロ野球選手）
丸尾英司（元プロ野球選手）
福田紫妃（バイオリニスト）
内海崇（芸人）(ミルクボーイ)

もう一度検索