兵庫県立尼崎病院

兵庫県立尼崎病院の概要

兵庫県立尼崎病院は、兵庫県尼崎市に位置し、長い歴史を有する公立病院でした。この病院は、県立がん拠点病院および地域医療支援病院として重要な役割を果たし、地域住民に向けた医療サービスの提供に尽力していました。

統合移転

2015年7月1日、兵庫県立尼崎病院は、兵庫県立塚口病院と統合し、尼崎市東難波町に新たに設立された兵庫県立尼崎総合医療センターへ移転しました。この移転に伴い、旧病院の跡地は社会医療法人愛仁会によって取得され、その後、2016年に尼崎だいもつ病院が開院されました。また、2017年春にはこの病院の新館が介護老人保健施設とサービス付き高齢者向け住宅として開設される予定となっています。

歴史

兵庫県立尼崎病院の歴史は1922年に始まります。当初は市立尼崎診療所として、市役所の一角に開院しました。1936年には県立西宮懐仁病院の分院となり、1938年には「県立尼崎懐仁病院」と改称。その後、1947年に「県立尼崎病院」と名称を変更し、市民の医療ニーズに応え続けました。

1953年に塚口分院を開院し、1958年には総合病院として機能を拡大。それ以降、病院は様々な歴史的な変遷を経て、1974年には塚口分院が独立した県立塚口病院となりました。また、1986年には新しい建物へ移転しました。2009年には地域医療支援病院に、2010年には兵庫県がん診療連携拠点病院としての指定を受け、地域医療への貢献を深めました。

交通アクセス

兵庫県立尼崎病院へのアクセスは、鉄道とバスが利用可能でした。鉄道の場合、阪神大物駅からは徒歩約1分、JR尼崎駅からは徒歩約20分で到着できます。バスでは、阪神バスの「東大物町1丁目」バス停からすぐ、または「稲川橋」バス停から徒歩約5分でアクセス可能でした。

関連施設

現在、兵庫県立尼崎病院の跡地には、社会医療法人愛仁会が運営する千船病院があります。これにより、地域の医療ニーズには引き続き対応されています。さらに、兵庫県立尼崎総合医療センターもこの地域の重要な医療拠点として機能しています。

このように、兵庫県立尼崎病院は地域医療の発展に寄与し続けてきた歴史ある病院でしたが、統合移転を経て、新たなステージへと進んでいます。

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