兵庫県立明石北高等学校

兵庫県立明石北高等学校

兵庫県立明石北高等学校は、兵庫県明石市大久保町松陰に位置する県立高校で、地域の名門校として知られています。愛称は「北高」や「明北」と呼ばれ、特に部活動では「明北」という呼称がよく使われています。この学校は、スーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されており、科学教育に力を入れています。

概要

明石北高等学校は第3学区に属し、一部の生徒は淡路島や神戸市西区から通学しています。設立は1972年で、県内で3番目に古い県立高校です。設立当初から総合選抜制のもとで進学を目的とした教育が行われてきましたが、明石学区がこの制度を廃止した後、理系のクラスの数が倍増しました。その結果、多くの生徒が難関国公立大学や私立大学に進学する実績を上げています。

特に、神戸大学や大阪大学といった難関大学への進学者数が顕著で、2014年春の入試では東京大学や京都大学への合格者も数名存在しました。

沿革

この学校は、1972年に開校し、1975年には明石三校での総合選抜制による入学試験を実施しました。その後、1986年には普通科に理数コースが設置され、2003年にはこれを自然科学コースとして改編しました。2008年には総合選抜制度が廃止され、複数志願制による入学試験が開始されるとともに、文部科学省からSSHに指定されるなど、教育の質の向上が図られてきました。

校訓

「自主・協調・創造」を校訓とし、これを基に生徒たちは学業や部活動、地域貢献に励んでいます。また、開拓者精神をモットーに、創意工夫を大切にした教育が行われています。

学科とSSH

普通科は7クラス、自然科学科は1クラスが設置されています。普通科は、2年から文類型と理類型に分かれます。SSHに指定されたことで、著名な科学者を招いての講演会や、国内外の研修が行われ、学ぶ機会が広がっています。

部活動

部活動は非常に活発で、特にウエイトリフティング部は全国大会での優勝実績があります。また、硬式野球、ハンドボール、サッカー、陸上競技など、多くのスポーツや文化系クラブもあり、幅広い分野で活動が行われています。

制服

明石北高は市内で初めてブレザーを採用した学校で、長年的に制服を維持してきましたが、2008年には新しいデザインを採用し、2023年からは全身制服や私服も選択可能になりました。

学校行事

年間を通じて多くの行事が行われ、入学式や文化祭、体育大会、修学旅行など、充実した学校生活が提供されています。特に明北祭は文化祭として盛大に行われ、生徒たちの学びや成長の場となっています。

交通アクセス

交通はJR山陽本線大久保駅から神姫バスで約6分、バス停から徒歩約3分と便利で、通学もしやすい環境が整っています。

著名な出身者

明石北高等学校からは多くの著名な人物が輩出されています。例えば、ABCリブラの東京支社長である奈良井正巳氏やモデルの橋口俊宏氏、プロ棋士の出口若武氏などが学校の名を挙げています。

兵庫県立明石北高等学校は、学問に励むだけでなく、自己表現の場や地域社会への貢献の場としても重要な役割を果たしています。

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