兵庫県立明石高等学校

兵庫県立明石高等学校：伝統と革新を織りなす明石の学び舎

兵庫県明石市に所在する兵庫県立明石高等学校は、歴史と伝統を誇る公立高等学校です。略称は「明高」。旧制明石中学校の流れを汲む伝統校として、長きにわたり地域社会に貢献してきました。

歴史と変遷

1923年の明石市立明石中学校開校から始まり、1928年には県に移管され兵庫県立明石中学校に改称。1948年の学制改革により、現在の兵庫県立明石高等学校となりました。この際、明石高等女学校との生徒交換が行われ、男女共学制へと移行しました。

その後、1975年の総合選抜制度導入、1983年の美術科設置、そして2008年の特色選抜制度・複数志願制への移行など、時代の変化に合わせて教育内容や制度改革を積極的に行ってきました。近年では、2013年に普通科理数探究類型、2024年にはSTEAM探求科を設置するなど、理数教育の充実にも力を入れています。

教育内容：多様な進路に対応するカリキュラム

明石高校は、普通科、美術科、そして特色ある理数系教育を展開するSTEAM探求科の3学科を設置しています。

普通科では、2008年度から7限授業が導入され、2年次からは文系・理系に分かれて専門性の高い学習を進めます。

美術科は、兵庫県公立高校で唯一の美術専門学科として、充実した設備と指導体制で、生徒たちの才能を育成しています。毎日美術の授業があり、多彩な専門科目を学ぶことができます。

STEAM探求科は、科学、技術、工学、芸術、数学を統合した教育アプローチを採用。企業や大学との連携、先端技術の活用、社会課題への取り組みを通して、未来社会を担う人材育成を目指しています。

校風と生徒活動

「自治・共同・創造」の校訓のもと、生徒会活動は活発に行われています。

輝かしい伝統：部活動

明石高校は、盛んな部活動でも知られています。特に野球部は、全国高等学校野球選手権大会出場6回、選抜高等学校野球大会出場8回という輝かしい実績を誇ります。旧制時代から続く伝統は、2012年の近畿大会出場など、近年も新たな活躍を見せています。

また、男子ソフトボール部、男子ソフトテニス部、剣道部、音楽部、放送部、百人一首かるた部、合唱部など、多くの部活動が活躍し、生徒たちの学校生活を豊かに彩っています。

著名な卒業生

明石高校からは、学界、財界、スポーツ界など、様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出しています。

学界では、アイオワ大学名誉教授の木村健氏、帝京大学教授の佐々木知子氏など、著名な研究者や教育者らが名を連ねています。

財界では、楽天グループ創業者・会長の三木谷浩史氏など、経済界を牽引するリーダーが多く輩出されています。

スポーツ界では、東京オリンピック代表の浅井浄氏、元プロ野球選手・監督の多くのOBが活躍しました。

その他、フリーアナウンサーの赤江珠緒氏、声優の浅田葉子氏など、文化・芸能分野でも活躍する卒業生が多数います。

まとめ

兵庫県立明石高等学校は、長い歴史と伝統、そして時代の変化に対応した革新的な教育を融合させた、魅力的な高等学校です。今後も、地域社会に貢献する人材育成に尽力していくことでしょう。

もう一度検索