兵庫県立有馬高等学校

兵庫県立有馬高等学校：歴史と伝統を誇る公立高校

兵庫県立有馬高等学校は、兵庫県三田市に位置する公立高等学校です。略称は「有高」。1896年（明治29年）、三田町14箇町村組合立有馬農林学校として設立され、三田市で最も歴史のある高等学校です。

多様な学習環境

現在、全日制課程では「人と自然科（農業系学科）」と「総合学科」を設置し、生徒の多様な進路希望に対応しています。また、定時制課程では普通科を設置しており、年齢や事情に関わらず学習の機会を提供しています。

全日制課程は、かつて家政科や緑地園芸科、普通科なども設置していましたが、2000年度からは現在の学科体制に移行しました。定時制課程も長年にわたり地域社会に貢献し、多くの卒業生を輩出しています。

教育理念

有馬高校の教育方針は、「21世紀の日本の担い手としての自覚を持ち、校訓“まこと”を基盤とし、『確かな学力』と豊かな人間性や社会性を身に付け、自らが自主的に判断し行動する心豊かでたくましい人間の育成」です。

この理念に基づき、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来社会に貢献できる人材育成を目指した教育活動が展開されています。

歴史と変遷

有馬高校の前身である有馬農林学校は、三田町14箇町村組合立として設立されました。その後、有馬郡立農林学校、兵庫県立三田農林学校を経て、1948年に兵庫県立三田農業高等学校となりました。

一方、1907年に設立された三田町立三田裁縫女学校（のちの兵庫県立三田高等学校）と1948年に統合され、現在の兵庫県立有馬高等学校が誕生しました。

統合後も、幾度かの学科改編や分校の設置・廃止を経て、現在の学科体制に至っています。分校としては、吉川分校、淡河分校、長坂分校、羽束分校、山口分校などがありましたが、現在は全て廃止され、本校のみとなっています。

1976年には校木にケヤキ、校花にコスモスが制定され、1983年にはスクールカラーがえんじ色に決定するなど、学校のアイデンティティが築かれてきました。また、オーストラリアのウィンマリー高校やマレーシアのオールセインツ中等学校と姉妹校提携を結ぶなど、国際交流にも積極的に取り組んでいます。

2018年には、第100回全国高等学校野球選手権記念大会において、吹奏楽部が秋田県立金足農業高等学校の応援演奏に参加するなど、地域や全国への貢献も積極的に行っています。

学校生活

有馬高校では、生徒会活動や部活動が盛んです。運動部、文化部ともに活発に活動しており、生徒たちは充実した学校生活を送っています。

アクセス

JR宝塚線・神戸電鉄三田線 三田駅から徒歩15分、神戸電鉄三田線 三田本町駅から徒歩15分と、交通アクセスも良好です。

まとめ

兵庫県立有馬高等学校は、長い歴史と伝統を持ち、地域社会に貢献する人材育成に力を注いでいる学校です。多様な学科、充実した教育環境、活気ある学校生活は、生徒たちの成長を支える大きな力となっています。将来、地域社会や日本を担う人材を育成するという高い目標を掲げ、日々教育活動に取り組んでいます。

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