兵庫県立洲本実業高等学校

兵庫県立洲本実業高等学校

兵庫県立洲本実業高等学校（ひょうごけんりつ すもとじつぎょうこうとうがっこう）は、兵庫県洲本市宇山二丁目に所在する県立高等学校です。地元では「実高（じっこう）」や「洲実（すじつ）」の愛称で親しまれています。兵庫県全域を学区としており、特に淡路島内においては唯一の工業系学科を持つ高校として、島内各地から生徒が集まる特色を有しています。かつては淡路市内に東浦校を設置していましたが、2011年に閉校となりました。

設置学科

本校には全日制課程が設置されており、以下の学科で構成されています。

機械科
電気科
地域商業科

機械科と電気科は、入学時に工業科として一括して一般入試が実施されます。1年次で工業分野の基礎を学び、2年次以降にそれぞれの専門分野である機械科、電気科へと分かれて学習を深めていきます。地域商業科は、変化する社会に対応できる商業教育を行い、地域経済に貢献する人材の育成を目指しています。

沿革

学校の歴史は、1929年6月21日に洲本町立商業学校として開校したことに始まります。当初は現在の洲本市立洲本第二小学校の場所に仮校舎を置いていました。1933年10月25日には、洲本市物部600番地に新築された校舎へ移転しました。1940年2月11日の洲本市の市制施行に伴い、洲本市立商業学校と改称されます。1942年4月1日には県立への移管が実現し、兵庫県立洲本商業学校となりました。さらに、1944年2月11日には兵庫県立洲本工業学校の併設が許可され、工業教育も始まりました。

学制改革が行われた1948年4月1日には、それぞれ兵庫県立洲本商業高等学校、兵庫県立洲本工業高等学校へと校名を変更。同年7月20日には、旧兵庫県立淡路高等女学校の校舎であった汐見校舎（現在の洲本市立洲本第二小学校）に移転します。そして、1949年4月1日、兵庫県立洲本商業高等学校と兵庫県立洲本工業高等学校が統合され、「兵庫県立洲本実業高等学校」が誕生しました。この統合時に、機械科と商業科が設置されています。

その後、学科の拡充が行われ、1960年4月1日には電気科が新たに設置されました。1963年4月1日には、兵庫県立淡路農業高等学校の仮屋分校を所属変更し、東浦分校（商業科）として開設しました。同年9月1日には、現在の丘陵地に位置する校地への移転を果たしています。東浦分校は1966年4月1日に定時制課程から全日制課程へ移行しました。1995年4月1日には国際リゾート科を設置。2001年4月1日には東浦分校が兵庫県立洲本実業高等学校東浦校と名称を変更しましたが、2011年3月31日に閉校となりました。国際リゾート科は、2004年4月1日に国際ビジネス科へと再編されました。そして、2020年3月31日をもって、商業科と国際ビジネス科が廃止され、2020年4月1日より新たに地域商業科として統合・再編されています。

校風

本校の校訓は「誠実」「健康」です。これらの校訓に基づき、心身ともに健全で、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

著名な出身者

各界で活躍する多くの卒業生を輩出しています。

朝比奈 彩（モデル・タレント）
赤松 瞭（元プロ野球選手）
辻野 欣也（元プロ野球選手）
桜井 輝秀（元プロ野球南海ホークス選手）
西岡 三四郎（元プロ野球選手）
山本 隆造（元プロ野球選手、プロ野球審判員）
斉藤 巧（元プロ野球大洋ホエールズ選手）
松岡 理恵（天満屋・元マラソン選手）
畑崎 広敏（アパレル大手ワールド創業者）
経塚 幸夫（元衆議院議員）

アクセス

公共交通機関を利用する場合の最寄りバス停からの所要時間は以下の通りです。

淡路交通 都志線・由良線・洲本市コミュニティバス五色地域線「洲本車庫前」バス停より徒歩約12分。
淡路交通 縦貫線・鳥飼線・長田線、淡路交通・神姫バス「三ノ宮洲本線」、本四海峡バス・西日本ジェイアールバス「かけはし号」「宇山」バス停より徒歩約15分。
洲本バスセンターからは徒歩で約30分、またはタクシーで約10分です。

その他

学校敷地内には、国土地理院によって電子基準点が設置されています。また、学校は山林を切り開いて造成された丘陵地に位置しており、豊かな自然に囲まれた環境で教育活動が行われています。兵庫県立青雲高等学校の協力校として、スクーリングを実施するなど、高大連携も行われています。

関連項目

日本の工業高等学校一覧
兵庫県高等学校一覧
日本の商業に関する学科設置高等学校一覧
兵庫県立青雲高等学校

外部リンク

* 兵庫県立洲本実業高等学校 公式ウェブサイト

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