兵庫県立淡路医療センター

兵庫県立淡路医療センター：淡路島の医療を支える中核病院

兵庫県立淡路医療センターは、兵庫県洲本市に位置する県立病院です。淡路島唯一の県立病院という重要な役割を担い、地域住民からは親しみを込めて「県病」と呼ばれています。

幅広い医療機能と指定

当センターは、高度で多様な医療ニーズに対応するため、数多くの指定を受けています。主な指定は以下の通りです。

兵庫県災害拠点病院
地域救命救急センター
地域周産期母子医療センター
エイズ治療拠点病院
臨床研修指定病院
地域医療支援病院
へき地医療拠点病院
地域がん診療連携拠点病院
認知症疾患医療センター
第二種感染症指定医療機関
救急告示病院

これらの指定は、当センターが地域医療において中心的な役割を担っていることを示しています。急性期医療から慢性期医療まで幅広く対応し、島民の健康維持・増進に貢献しています。

歴史と発展

1956年、兵庫県立淡路病院として開院しました。以来、病床数の増床や診療科の充実を図りながら、地域医療のニーズに対応してきました。1995年の阪神・淡路大震災では、震源地に近いにもかかわらず、建物への被害は少なく、非常用電源も機能。しかし、島内からの多くの患者が殺到し、院内では大規模なトリアージが行われました。この経験は、後の災害医療体制の構築に大きく貢献しました。

2013年には、老朽化対策と施設拡充のため、移転。同時に、三次救急医療機能が追加され、さらに高度な医療提供体制が整いました。

充実した診療科

当センターには、幅広い診療科が設置されています。内科、外科、産婦人科といった主要診療科に加え、循環器内科、脳神経外科、整形外科など、専門性の高い診療科も充実しています。専門性の高い医師や医療スタッフが、患者一人ひとりに最適な医療を提供しています。

主な診療科は以下の通りです。

内科
循環器内科
呼吸器内科
消化器内科
神経内科
糖尿病内分泌内科
外科
消化器外科
心臓血管外科
呼吸器外科
脳神経外科
整形外科
形成外科
精神科
小児科
皮膚科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
リハビリテーション科
放射線科
麻酔科
歯科
歯科口腔外科
泌尿器科
病理診断科
救急科

アクセス

当センターは、洲本バスセンターから徒歩1分とアクセス抜群です。お車でお越しの際は、神戸淡路鳴門自動車道 淡路島中央SICまたは洲本ICから車で約10分です。

阪神・淡路大震災における対応：トリアージの記録

阪神・淡路大震災では、当センターは、島内の医療拠点としての役割を果たしました。多くの負傷者が搬送される中、限られた資源の中で、医師らは迅速かつ的確な判断に基づいたトリアージを実施。その貴重な記録映像は、現在も医療従事者の教育などに活用されています。この経験は、日本の災害医療におけるトリアージの普及に貢献しました。

まとめ

兵庫県立淡路医療センターは、高度な医療技術と充実した設備、そして経験豊富な医療スタッフによって、淡路島の医療を支える重要な役割を担っています。地域住民の健康を守るため、これからも更なる発展を目指し、医療サービスの向上に努めてまいります。

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