兵庫県立西宮南高等学校

兵庫県立西宮南高等学校

兵庫県立西宮南高等学校は、兵庫県西宮市に所在する公立の高等学校です。1975年4月、西宮市において県立高校としては6番目の学校として設立されました。教育課程は普通科のみで構成されています。

開校当時の先進性

本校は開校後の数年間、特に情報処理分野において先駆的な試みを行った学校として知られています。当時としては珍しく、生徒の成績管理や各種の情報集計を行うためのコンピュータシステムを他校に先行して導入しました。また、生徒一人ひとりの席に自動集計機能付きの回答ボタンを備えた視聴覚設備を設置するなど、画期的な教育環境整備が進められました。定期考査や生徒へのアンケート調査にもマークシート方式が採用されるなど、情報化時代を見据えた先進的な教育手法が導入されていました。

生徒数と規模

現在の全校生徒数は約700名程度です。しかし、開校から数年後の昭和50年代後半頃には、1,200名を超える生徒が在籍しており、現在よりも大規模な学校でした。

特徴的な施設配置

学校の施設はユニークな配置となっています。校舎や体育館などの主要な建物は高須町2丁目に集中していますが、運動場は公道を挟んで隣接する鳴尾浜1丁目に位置しています。この地理的な分離のため、生徒が校舎エリアと運動場との間を安全に行き来できるよう、公道を跨ぐ歩道橋が設置されています。この歩道橋は、公道に加え、運動場を囲む一部となっているかつての防潮堤をも跨ぐ構造になっています。ちなみに、運動場のある鳴尾浜地区は、かつて海であった場所を埋め立てて造成された地域です。

著名な卒業生

兵庫県立西宮南高等学校からは、多岐にわたる分野で活躍する多くの卒業生を輩出しています。代表的な卒業生としては、シンガーソングライターとして人気を集めるあいみょんさん、お笑いタレント・落語家として活躍する月亭方正さん、俳優として数々の作品に出演している松尾諭さんや鈴木浩文さんがいます。また、作家・放送作家の木村博史さん、アニメ監督の藤田陽一さん、ミュージシャンのHAKASE-SUNさん、アーティストのメロフロート Yu-kiさんなども本校の卒業生です。

スポーツ界では、サッカー選手の永井龍さん、フットサル選手の永井義文さん、ハンドボール選手の山口修さんが名を連ねています。さらに、政治の世界で活動する衆議院議員の三木圭恵さんや、お笑いタレント（ザ・プラン9所属）の爆ノ介さんなど、エンターテイメントや政治の分野でも多くの卒業生が活躍しており、本校の教育が多様な才能を育んでいることがうかがえます。

兵庫県立西宮南高等学校は、設立当初の先進的な教育への取り組み、ユニークな施設配置、そして様々な分野で活躍する卒業生たちが織りなす、個性豊かな高等学校です。

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