兵庫県立鈴蘭台西高等学校

兵庫県立鈴蘭台西高等学校について

兵庫県立鈴蘭台西高等学校（ひょうごけんりつ すずらんだいにしこうとうがっこう）は、かつて兵庫県神戸市北区に存在していた公立高校です。略称としては「西高」または「鈴西」と呼ばれていました。この学校は、2000年代の少子化に伴う統廃合の影響を受け、2006年度をもって新入生の募集を停止し、2009年3月31日をもって閉校しました。その後、跡地は「神戸ゆうゆうの里」という老人ホームとして利用されています。

概観

学校の校地は、鈴蘭台の丘陵地に位置しており、南側には住宅地と隣接していました。また、北側は谷となっており、神戸電鉄粟生線が走っています。校舎には、管理棟と普通教室棟、特別教室棟があり、これらは渡り廊下でつながれていました。校舎は1980年に竣工され、管理棟は地上4階、塔屋2階構造、普通教室棟も地上4階でした。

沿革

この学校の設立は1977年にさかのぼります。当時、北区の人口増加により、高等学校の新設が求められ、1980年に開校が決定しました。しかし、2000年代に入ると少子化の影響が顕著になり、その結果、県教委は県立高等学校の統廃合を進めることとなりました。最初に統合が検討されたのは、距離が近い兵庫高等学校と夢野台高等学校でしたが、旧制中学校や旧制高等女学校の流れを汲むため、強い反対があったため、鈴蘭台西高等学校との統合が提案されました。

2006年に鈴蘭台高等学校との統合が発表されると、地域住民からは十分な説明がないまま再編が進められているとの抗議がありました。その後、2007年に入学者募集が停止され、最終的には2009年に閉校することが決定づけられました。廃校後はフットワークの軽い土地活用がなされず、2017年には神戸市がスポーツ施設としての管理運営を外部に委託する動きが広がりました。

年表の概要

• - 1977年: 新設が決定
• - 1980年: 開校
• - 2006年: 統合の発表
• - 2007年: 募集停止
• - 2009年: 閉校

設備と活動

鈴蘭台西高等学校には多様な設備が整っており、体育館（柔道場、剣道場、食堂を含む）、2つのグラウンド、テニスコート、プール、そして図書室もありました。また、学校ではボランティア活動も活発で、「兵庫県くすのき賞」を受賞したこともありました。学生たちは地域との交流を大切にし、定期的に地域の清掃活動や養護学校への訪問を行っていました。また、毎年6月には文化祭が行われ、多くの学生が参加していました。

校訓と国際交流

校訓は「至誠・協調・創造」であり、生徒には精神的な成長が奨励されていました。国際交流にも積極的で、帰国子女を受け入れたり、オーストラリアへの留学プログラムを提供したりするなど、国際的な視野を広げる教育がなされていました。

結論

兵庫県立鈴蘭台西高等学校は、多くの地域住民や学生にとって重要な存在であったことは間違いありません。閉校後もその精神や活動は、多くの形で地域に引き継がれていることでしょう。

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