兵庫県章

兵庫県徽章（県章）についての詳細

兵庫県徽章、通称兵庫県章は、日本の都道府県である兵庫県のシンボルマークです。この徽章は1921年に制定され、現在でも様々な場面で利用されています。1952年からはパブリックドメインに入り、一般の利用が可能となっています。

制定の経緯

兵庫県徽章は、官選第15代知事の有吉忠一によって提案され、県庁でのデザイン公募を経て誕生しました。採用されたのは、漢字の「兵」を四角形にデザインしたもので、営繕課長の置塩章が手掛けました。1921年2月10日に県告示第81号として正式に制定されました。

県章の使用状況

1964年、兵庫県旗が制定されると、県章の使用機会は著しく減少しました。現在では、公式な場では主に県知事の名義で発行される表彰状や、土木関連の設備に使われています。具体的には、排水溝の蓋や土地の境界を示す杭、金具などに見ることができます。

また、1960年代前半に建設された古い県営住宅の外壁に県章が描かれている場合もあります。県庁舎では、正門や県議会本会議場の後方壁に金色の県章が使われており、県関係の古い庁舎（神戸県民センターなど）にも県章がデザインされています。

県との他のシンボルとの関係

兵庫県は県章と県旗の両方を公式なシンボルとして規定しています。ただし、県の公式サイトや全国知事会のウェブサイトでは、県章に関する情報はほとんど掲載されておらず、県旗のみが紹介されています。そのため、一般的には県章はあまり知られていないという現状があります。

県関係の組織や外郭団体における使用

県章は、県旗では使用されていませんが、県の関係組織や外郭団体の旗や徽章には多く取り入れられています。例如、兵庫県教育委員会は県章を円で囲い、文を表す5つの点を追加した徽章を持っています。さらに、漁業取締船も1930年代から県章を使用した旗を掲げています。また、兵庫県警察の警察旗にも県章がデザインされています。

今後の展望

兵庫県の公式なシンボルとしての県章は、あまり目立たない存在になっていますが、県の文化や歴史を象徴する重要なマークであることに変わりはありません。県民にとって、県章の意義や使用の場が今後もっと広がることを期待したいところです。

このように、兵庫県章は県のアイデンティティの重要な一部であり、地域のシンボルとして多くの人に親しまれる存在であるとともに、県の文化的な価値を反映しています。

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