兵庫県第12区

兵庫県第12区について

兵庫県第12区は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区の一つであり、1994年に公職選挙法の改正に伴い設立されました。その地域は、姫路市や相生市、赤穂市、宍粟市、たつの市などを含む広範なエリアをカバーしています。特に2013年の公職選挙法改正以降は、地域の自治体名の変更が反映されたものの、実際の選挙区の範囲に大きな変化はありませんでした。具体的には、姫路市の旧家島町、夢前町、香寺町、安富町などの区域が含まれています。

歴史的背景

兵庫県第12区は、県内で有権者数が最も少ない選挙区である一方、面積的には全国的にも広域な選挙区の一つです。この選挙区では自民党の河本敏夫が長年にわたり影響力を振るってきました。とはいえ、近年の経済情勢の変化や工業の低迷などにより、自民党はかつてのような強固な地盤を維持することが難しくなってきています。

小選挙区制が導入されて以降、第45回までには河本の息子である河本三郎と山口壯との間で一騎討ちが続きました。第46回の選挙では、山口が逆風の中でこの選挙区の議席を守りました。更に第47回では、自民党兵庫県連が戸井田徹の息子を公認しようとしましたが、党本部が見送りを決定し、民主党も候補を擁立しない中、山口が再び議席を守りつつ自民党に転籍しました。

このような経緯を経て、山口は第48回の選挙で自民党の公認候補として再出馬し、見事に当選を果たします。この選挙では隣接する選挙区からの候補者もおり、結果として自民党としても重要な議席を奪還する形となりました。

選挙結果と投票状況

兵庫県第12区における選挙は、時の政権によっても影響を受けることがしばしばあります。2021年の選挙では、当日有権者数が約28万人で、最終投票率は58.90%という結果でした。また、過去数回の選挙においても投票率は全国平均に比べて高く、2009年の選挙では73%を超えたこともあります。

このように、兵庫県第12区は歴史的背景や政治的動向、地域の特色を反映した選挙区であると言えます。投票率が高い理由には、地方の政治への関心や、地域の課題に対する意識の高まりも寄与していると考えられます。

近年では新たな政党や候補者が台頭し、選挙の様相も変化しつつありますが、依然としてこの選挙区は特有の選挙戦を展開しています。今後も地域の政治において重要な役割を果たすことでしょう。

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