兵庫県道22号神戸三木線

兵庫県道22号神戸三木線：神戸と三木を結ぶ道

兵庫県道22号神戸三木線は、兵庫県神戸市と三木市を結ぶ主要地方道であり、通称「三木街道」として親しまれています。全長約36kmの路線は、平坦な市街地から山間部へと変化に富んだ地形を走り抜け、沿線には様々な施設や景観が広がります。

神戸市内：山陽電鉄跡地と山岳区間

神戸市街地を走る区間は、1995年に地下化された山陽電気鉄道本線の跡地を利用して整備された部分が多く、特に長田区から須磨区にかけては、4車線の道路として整備されています。しかし、路線幅は狭く、交通量が多いのが現状です。

須磨区に入ると、しばらくは山陽電鉄跡地を走りますが、妙法寺川に差し掛かると、川沿いを北西へと進路を変え、2車線区間となります。この区間は、道路拡幅工事が進められていますが、妙法寺川沿いの狭い河谷地帯に住宅が密集しているため、工事に遅れが見られる箇所もあります。

禅昌寺付近からは、横尾山と高取山に挟まれた山岳路線となり、妙法寺川と何度も交差しながら進みます。阪神高速道路神戸山手線と立体交差した後も、川沿いの狭い道を走り、勾配がきつくなる白川峠を越えると、再び下り坂となり、白川台と東白川台の間を通過します。この区間では、兵庫県道16号明石神戸宝塚線と重複し、4車線区間となります。

神戸市西区：山間部と産業団地

須磨区から西区に入ると、伊川沿いに西へと進みます。この区間は山岳路線が続き、抜け出たところに神戸複合産業団地があります。産業団地内は4車線に拡幅されていますが、旧道はカーブの多い狭い道となっています。西区を進むにつれて、桜が丘、月が丘などの新興住宅地や農地、神戸電鉄粟生線の沿線を通過し、山岳路線が続きます。

三木市：丘陵地帯と市街地

三木市に入ると、東側は志染丘陵地帯を通過し、神戸電鉄粟生線の沿線や新興住宅地、農地と接しています。1960年代に旧道を改良して新道が整備されたことで、見通しの良い道路となっています。西側は三木山の山間部を通る山岳路線で、旧国道175号の一部区間を含みます。終点付近は三木市街地となります。

歴史と路線データ

神戸三木線は、1954年に建設省（現・国土交通省）によって主要地方道に指定され、翌年に兵庫県によって認定されました。その後、1993年に主要地方道の指定が更新されています。

起点：神戸市長田区山下町1丁目（西代交差点）
終点：三木市福井3丁目（福井交差点）
* 総延長：約35.971km

バイパスと重複区間

木見バイパスが神戸市西区にあり、神戸複合産業団地の南側を通過しています。また、兵庫県道16号明石神戸宝塚線、兵庫県道52号小部明石線、兵庫県道513号三木環状線と重複する区間があります。

沿線施設

沿線には、西代駅、板宿駅、神戸電鉄粟生線各駅、神戸複合産業団地、学校、商業施設など、多くの施設があります。

まとめ

兵庫県道22号神戸三木線は、都市部から山間部まで様々な地形を走る変化に富んだ路線です。歴史、地理、沿線施設など、多角的な視点からその魅力を探ることができます。この道路は、神戸市と三木市を繋ぐ重要な交通路として、地域社会に貢献しています。

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