兵庫県道257号山田新温泉線

兵庫県道257号山田新温泉線

兵庫県道257号山田新温泉線は、兵庫県北西部に位置する美方郡内の香美町と新温泉町を結ぶ、地域を結ぶ重要な役割を担う一般県道です。この路線は、香美町村岡区長瀬を起点とし、新温泉町高末に至る約16kmの道のりを持っています。

概要

本路線は、かつて「山田浜坂線」として親しまれていましたが、自治体合併などの影響を受け、2013年4月1日に現在の「山田新温泉線」へと名称が変更されました。起点である香美町村岡区長瀬では、兵庫県道4号香住村岡線と接続しており、終点である新温泉町高末では、兵庫県道261号赤崎久谷停車場線と交差しています。路線の総延長は15.963キロメートルに及びますが、起点付近の香美町村岡区長瀬から新温泉町久斗山にかけての区間は、現在も車両での通行が困難な、いわゆる通行不能区間となっています。

歴史

兵庫県道257号の歴史は、1958年（昭和34年）に「山田浜坂線」として路線認定されたことから始まります。その後、先述の通り2013年（平成25年）4月1日付で、兵庫県告示第546号により正式に「山田新温泉線」へと改称されました。

路線の歴史において特筆すべき点として、国道178号との重複期間が挙げられます。2017年（平成29年）11月24日には、山陰近畿自動車道浜坂道路の整備に伴い、国道178号の一部区間（新温泉町対田地内の久斗橋交差点から村中橋までの188メートル）が本路線との重複区間となりました。しかし、翌2018年（平成30年）4月1日には、当該国道178号の旧道区間が国道指定を解除されたことに伴い、重複していたこの区間は兵庫県道257号単独の区間へと変更されています。

地理

兵庫県道257号山田新温泉線が通過する自治体は、以下の通りです。

• - 兵庫県

- 美方郡香美町
- 美方郡新温泉町

沿線には、起点付近に位置する「道の駅あゆの里矢田川」があり、地域の特産品などを扱う休憩施設として利用されています。本路線は、これらの地域を結び、人々の往来や物流を支える役割を担っていますが、通行不能区間の存在により、現状では路線全体を通じた連続的な交通路としての機能は限定されています。

主な交差道路:

• - 兵庫県道4号香住村岡線（起点）
• - 兵庫県道261号赤崎久谷停車場線（終点）

この県道は、美方郡内の自然豊かな地域を通り抜けていますが、特に通行不能区間を含む山間部では、その地形的な特徴が顕著です。地域の生活道路として、また一部区間においては他の幹線道路へのアクセス路として機能しています。

兵庫県道257号山田新温泉線は、その名称や経路に歴史的な変遷を持ちつつ、地域の交通網の一部を構成しています。今後の整備計画によっては、その役割や機能が変化する可能性も考えられます。

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