兵庫県道3号豊岡瀬戸線

兵庫県を走る主要地方道の一つに、県道3号豊岡瀬戸線（ひょうごけんどう3ごう とよおかせとせん）があります。この路線は、兵庫県北部の豊岡市内にのみ位置し、豊岡市元町の立野橋交差点から同市瀬戸の瀬戸交差点に至る、およそ13キロメートルの道のりです。

概要と路線データ

この県道は、豊岡市の中心部から日本海側の瀬戸地区へと円山川に沿って北上するルートを描いています。全長は2013年12月1日時点で13.219キロメートルです。ほぼ全線にわたり円山川の傍らを走るため、「円山川リバーサイドライン」という愛称で親しまれています。

起点は豊岡市元町にある立野橋交差点で、ここでは国道312号と交差しています。一方、終点は豊岡市瀬戸の瀬戸交差点であり、ここでは兵庫県道・京都府道11号香美久美浜線および兵庫県道159号津居山港線と接続しています。この路線は豊岡市のみを通過する単独の路線です。

歴史

現在の県道3号豊岡瀬戸線の起源は、1954年1月20日に建設省によって主要地方道として指定された豊岡港線にあります。この路線は、同年11月24日には兵庫県によって主要地方道3号豊岡港線として正式に認定されました。その後、沿線の市町村合併が進み、2005年4月1日に豊岡市が城崎町などを合併したことで、路線は完全に豊岡市域内で完結する形となりました。これに伴い、2006年4月1日には、兵庫県告示によって現在の名称である豊岡瀬戸線へと変更されています。

また、路線の起点には重要な変更がありました。2013年12月1日の国道426号バイパス供用開始に伴い、旧道の一部が豊岡市道に移管されたのです。この経路変更により、県道3号線の起点が変わり、それまで接続していた国道426号から国道312号へと変更されるとともに、路線の実延長も約737メートル延伸されました。

路線状況と地理

県道3号豊岡瀬戸線には、他の県道と経路を共有する重用区間が存在します。具体的には、豊岡市城崎町今津の付近で兵庫県道9号豊岡竹野線と、豊岡市小島から終点の瀬戸にかけては兵庫県道・京都府道11号香美久美浜線とそれぞれ重複しています。

「円山川リバーサイドライン」の愛称が示すように、この路線は円山川の美しい流れを間近に感じながら走行できる区間が多く、沿線には豊かな自然景観が広がっています。沿線には、JR山陰本線の玄武洞駅や城崎温泉駅といった鉄道駅があり、特に城崎温泉駅は国内外に知られる城崎温泉への玄関口となっています。

そのほか、行政施設として豊岡市役所城崎総合支所や兵庫県警豊岡北警察署などが沿線に位置しています。この県道は、地域住民の生活を支えるとともに、城崎温泉をはじめとする観光地への重要なアクセスルートとして機能しており、円山川沿いの美しい景色と共に、豊岡市の主要な道路の一つとして位置づけられています。

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