兵庫県道313号平木南山線

兵庫県道313号平木南山線は、日本の道路法に基づいて指定された一般県道の一つです。この路線は、兵庫県加東市内に位置しており、その区域は加東市の市域のみに限定されています。加東市平木地区を起点とし、同じく加東市内の南山一丁目地区にあるひょうご東条インターチェンジ付近を終点とするルートを結んでいます。

路線の詳細なデータは以下の通りです。

起点: 加東市平木に位置しています。ここでは、兵庫県道311号上鴨川木津線と接続する交差点が本路線の始まりとなります。
終点: 加東市南山一丁目にあります。具体的には、「ひょうご東条インター前」交差点が終点地点です。この交差点は、兵庫県道91号はりま東条インターチェンジ線（主要地方道）の起点であると同時に、中国自動車道のひょうご東条インターチェンジ（IC）にも直結しており、高速道路への重要なアクセス路としての役割も担っています。
総延長: 本路線の総延長は8.216キロメートルです。
通過自治体: 兵庫県加東市。

この県道の一部区間には、他の県道との重複が見られます。加東市長貞（ながさだ）地区において、兵庫県道315号下相野森線と重複しています。重複区間は、長貞地区にある「雲竜橋東」交差点から、同じく長貞地区内の区間にわたります。この区間では、二つの県道が同じ経路を通っています。

本路線の歴史に関連する情報として、1993年（平成5年）5月11日には、当時の「県道平木東条線」の一部が、建設省（現在の国土交通省）によって主要地方道として指定され、「はりま東条インター線」となりました。現在の兵庫県道313号平木南山線は、この旧県道の一部であり、その後の路線再編を経て現在の形になっています。

沿線には、多様な施設や観光地が存在し、本県道がそれらへのアクセス路としての役割も果たしています。起点の加東市平木付近には、西国三十三所の第二十五番札所として知られる清水寺があります。また、地域に根ざした教育施設である加東市立鴨川小学校も沿線に位置しています。

レジャー施設も豊富です。本県道は、東条湖周辺の観光地への主要なアクセス道路の一つです。美しい自然景観を持つ東条湖畔には、子どもから大人まで楽しめるテーマパークである東条湖おもちゃ王国があり、多くの家族連れが訪れます。さらに、ぜんカントリークラブ、マダムJゴルフ倶楽部、東急グランドオークゴルフクラブといったゴルフ場も沿線やその近隣に複数存在しており、ゴルフを楽しむ人々によって利用されています。

また、沿道には「道の駅とうじょう」があります。ここは、長距離ドライバーや観光客の休憩地点としてだけでなく、地域の新鮮な農産物や特産品などを購入できる場所として、多くの利用者に親しまれています。

兵庫県道313号平木南山線は、加東市北部地域における交通の要衝を結ぶ重要な路線です。地域住民の日常生活における移動手段として利用されることはもちろん、中国自動車道への接続を通じて広域的な交通ネットワークの一部を担い、観光施設やレジャー施設へのアクセスを提供するなど、地域の産業や観光振興にも貢献しています。加東市内を南北に縦断するルートの一部を形成し、地域社会の発展を支える基盤としての役割を果たしています。

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