兵庫県道360号正法寺三木停車場線

兵庫県道360号正法寺三木停車場線

兵庫県道360号正法寺三木停車場線（ひょうごけんどうさんびゃくろくじゅうごう しょうぼうじみきていしゃじょうせん）は、兵庫県三木市内を東西に結ぶ主要な一般県道です。この路線は、市の西部にある自然豊かな地域と、かつて交通の要衝であった市街地中心部を結び、地域住民の日常生活や経済活動を支える基盤となっています。

概要

本路線は、三木市別所町に位置する正法寺地区を起点とし、市の中心部に近い福井二丁目の旧三木鉄道三木駅跡地付近を終点としています。全区間が三木市内に収まっており、市西部の田園地帯から、商業施設が集まる賑やかなエリア、そして終点にかけての住宅地へと、沿線の景観が多様に変化するのが特徴です。

路線データ

起点：三木市別所町正法寺
具体的には、正法寺交差点が起点となっており、ここでは主要地方道である兵庫県道18号加古川小野線と接続しています。県道18号は加古川市や小野市方面へ向かう重要な道路です。
終点：三木市福井2丁目
終点は、かつて三木鉄道が運行していた三木駅の跡地がある福井二丁目付近です。市の中心市街地に位置しています。

路線状況

正法寺を起点とする本路線は、三木市の西部地域と市の中心部を結ぶ動脈としての役割を果たしています。起点の正法寺交差点を出てしばらくは、広々とした田園風景が広がっており、のどかな景色の中を進みます。この風景は、市の主要幹線道路である国道175号（三木バイパス）と交差するあたりまで続きます。

国道175号三木バイパスを越えると、沿線の状況は大きく変化します。特に三木市大村地区では、兵庫県道23号三木宍粟線との重複区間に至るまでの間に、多くのロードサイド型商業施設や飲食店が密集して立地しています。このエリアは、三木市内でも特に商業的な集積度が高く、多くの買い物客や利用客で賑わっています。交通量も比較的多くなります。

兵庫県道23号三木宍粟線との重複区間を経て、終点である旧三木駅跡地が近づくにつれて、沿線は密集した住宅地へと移り変わります。終点付近は、市街地の生活道路としての性格が強くなります。

重複区間

兵庫県道23号三木宍粟線：三木市平田にある平田交差点から、三木市末広二丁目にある三木中学校前交差点までの区間では、兵庫県道23号三木宍粟線と経路を共有して走行します。

道路施設

橋梁：主な道路施設として、三木市内を流れる美嚢川に架かる末広橋があります。

地理

通過する自治体

三木市
本路線は、その全線にわたって兵庫県三木市内のみを通過します。

交差する道路

本路線が主要な地点で接続、あるいは交差する道路は以下の通りです。

兵庫県道18号加古川小野線（起点：正法寺交差点）
国道175号（三木バイパス）
兵庫県道23号三木宍粟線（重複区間）

沿線

沿線には、地域の自然や歴史、教育施設、商業施設など、多様な要素が点在しています。

加古川
美嚢川
正法寺古墳公園
愛宕山古墳
三木市立三木中学校
山陰合同銀行北播磨支店（空中店舗）
* 旧三木鉄道 三木駅

これらの施設や自然景観は、兵庫県道360号正法寺三木停車場線が単なる移動手段としてだけでなく、沿線地域の歴史や文化、住民の生活と深く結びついた道路であることを示しています。田園、商業地、住宅地と変化する風景の中を走るこの県道は、三木市の多様な顔を見せてくれる路線と言えるでしょう。

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