兵庫県道48号大屋波賀線

兵庫県道48号大屋波賀線

兵庫県道48号大屋波賀線（ひょうごけんどう48ごう おおやはがせん）は、兵庫県北部、但馬地域に属する養父市から、西播磨地域の宍粟市へと続く主要地方道です。この道路は、両市を結ぶ重要なルートとして機能しており、山間部を通過しながら地域間のアクセスを支えています。かつて名称の変遷を経ましたが、現在は起点である旧大屋町に由来する「大屋波賀線」の名で親しまれています。

路線の詳細データ

この路線の起点は、養父市大屋町加保にあり、兵庫県道6号養父宍粟線との交差点に位置します。一方、終点は宍粟市波賀町戸倉にある出合橋交差点で、ここでは国道29号に接続しています。総延長は約17.602キロメートルとなっています。

起点: 養父市大屋町加保（兵庫県道6号養父宍粟線交点）
終点: 宍粟市波賀町戸倉（出合橋交差点、国道29号交点）
総延長: 約17.602 km

歴史的経緯

兵庫県道大屋波賀線は、その歴史の中でいくつかの節目を迎えています。最初に主要地方道として指定されたのは1964年（昭和39年）12月28日、建設省（現在の国土交通省）によるものでした。その後、1966年（昭和41年）2月1日には兵庫県の県道路線として正式に認定されました。

特に注目すべきは名称の変遷です。養父市が発足したことに伴い、一時期「兵庫県道48号養父波賀線」と改称されました。しかし、2013年（平成25年）4月1日には再び当初の「兵庫県道48号大屋波賀線」という名称に戻されました。これは、地域における旧町名への愛着や、路線の歴史的な連続性を考慮した結果と考えられます。

また、1993年（平成5年）5月11日には、建設省によって主要県道大屋波賀線が主要地方道として改めて指定されています。

経路と通過自治体

この県道が通過する自治体は、起点の養父市と終点の宍粟市です。養父市側では大屋町の山間部を、宍粟市側では波賀町の山間部を進んでいきます。

通過する自治体:
養父市
宍粟市

重複区間と交差道路

路線の一部には他の県道と経路を共有する重複区間が存在します。具体的には、養父市大屋町加保の起点付近において、兵庫県道714号大屋関宮線と重複しています。

また、主要な接続道路としては、起点の兵庫県道6号養父宍粟線、終点の国道29号があります。

重複区間:
兵庫県道714号大屋関宮線（養父市大屋町加保）
交差する主な道路:
兵庫県道6号養父宍粟線（起点）
兵庫県道714号大屋関宮線（重複区間）
国道29号（終点）

沿線の自然と施設

兵庫県道48号大屋波賀線は、豊かな自然景観に恵まれた地域を通過します。沿線には、日本の滝百選にも選ばれている美しい天滝渓谷があります。また、旅の疲れを癒やすことのできる中間温泉や、冬には多くのスキーヤー・スノーボーダーで賑わう若杉高原大屋スキー場といった観光・レクリエーション施設も点在しています。さらに、かつての難所として知られた若杉峠を越えるルートでもあり、四季折々の自然を満喫しながらドライブやツーリングを楽しむことができるでしょう。これらの見どころは、路線の利用者だけでなく、地域全体にとっても重要な観光資源となっています。

沿線にある主な施設など:
天滝渓谷
中間温泉
若杉高原大屋スキー場
* 若杉峠

まとめ

兵庫県道48号大屋波賀線は、養父市と宍粟市を結ぶ主要地方道として、地域住民の生活や産業を支えるとともに、沿線の豊かな自然や観光地へのアクセス路としても重要な役割を担っています。歴史的な名称変更を経て現在の名に戻ったこの路線は、地域の歴史と未来をつなぐ道として、これからも多くの人々に利用されていくことでしょう。

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