兵庫県道69号春日栗柄線

兵庫県道69号春日栗柄線は、兵庫県丹波市と丹波篠山市を結ぶ主要地方道として指定されています。この路線は、丹波市春日町地域から丹波篠山市栗柄地域に至る約13キロメートルの道のりであり、両地域間の交通を支える重要な幹線道路の一つとして機能しています。正式名称は「ひょうごけんどう69ごう かすがくりからせん」と読みます。主に山間部や田園地帯を通過し、地域住民の日常生活や産業活動、そして地域間の交流にとって欠かせない役割を果たしています。

本路線は、丹波市春日町野村に位置する下野村交差点を起点としています。この交差点は、地域の大動脈である国道175号に接続しており、広域的なアクセスポイントとなっています。一方、終点は丹波篠山市栗柄にあり、ここでは兵庫県道97号篠山三和線と接続しています。この路線の全区間を合わせた総延長は、公称で約13.144キロメートルに及びます。比較的短いながらも、通過する地域にとっては重要な役割を担っています。

春日栗柄線が現在の主要地方道として位置づけられるまでには、国および県の重要な決定がありました。その始まりは1971年（昭和46年）6月26日です。この日、当時の建設省、現在の国土交通省によって、将来の道路網における重要性が認められ、主要地方道として指定されました。この国の指定を受けて、兵庫県は翌年の1972年（昭和47年）3月1日に、この路線を正式に兵庫県道69号春日栗柄線として認定し、県道としての管理を開始しました。さらに、1993年（平成5年）5月11日には、建設省から再度、主要県道である春日栗柄線が主要地方道として指定されるという経緯をたどっています。これは、周辺地域の発展や交通量の変化などを踏まえ、その重要性が再確認されたことによるものと考えられます。これらの歴史的な指定は、本路線が地域にとって不可欠な交通インフラとして認識されてきたことを示しています。

兵庫県道69号春日栗柄線が通過する自治体は、丹波市と丹波篠山市の二つです。この路線は、これらの地域を結ぶだけでなく、複数の他の主要な道路とも効果的に接続されており、広範な交通ネットワークの一部を形成しています。起点の丹波市春日町野村、下野村交差点では、南北に走る国道175号に接続しており、舞鶴方面や西脇方面などへのアクセスが可能です。また、丹波市春日町国領にある国領交差点では、兵庫県道138号追入市島線と交差します。さらに、丹波市春日町東中の地域では兵庫県道289号東中下板井線に接続し、春日町中山の地域では兵庫県道709号中山綾部線と交差します。これらの県道との接続により、丹波市内の各地域を結ぶ役割も果たしています。終点の丹波篠山市栗柄では、兵庫県道97号篠山三和線に接続しており、篠山市街地方面や三和方面へのアクセスが可能です。このように、春日栗柄線は、通過する自治体内部および自治体間を結ぶ多機能な連絡路として、地域交通の円滑化に貢献しています。

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