兵庫県道724号姫路新宮線

兵庫県道724号姫路新宮線

兵庫県道724号姫路新宮線（ひょうごけんどう724ごう ひめじしんぐうせん）は、兵庫県南西部に位置する一般県道です。県庁所在地の姫路市から、西隣のたつの市までを結んでおり、起点から終点までの総延長は約11.563キロメートルに及びます。路線の起点は姫路市青山三丁目の夢前橋西詰交差点で、ここでは国道2号および兵庫県道417号広畑青山線と接続します。終点はたつの市新宮町新宮にある芝田橋北詰交差点で、国道179号に接続しています。

路線の変遷

この県道の一部区間は、かつて幹線道路である国道として利用されていました。特に、起点の姫路市青山三丁目から姫路市石倉にかけては、姫路西バイパスが開通する前の国道29号の一部でした。その後、姫路北バイパスが開通したことにより、2015年（平成27年）4月には、姫路市石倉から林田町下伊勢までの区間において国道29号との重複が解消され、全線が県道単独のルートとなりました。

現在の機能

現在の兵庫県道724号は、たつの市内において特に重要な役割を果たしています。たつの市新宮町船渡から終点の新宮までの区間は、国道179号の迂回路や短絡路としての機能を持っており、この県道を利用することで国道179号を通るよりも円滑に移動できる場合があります。地域の交通ネットワークにおいて、代替ルートや地域間連絡路として利用されています。

重複区間

路線の中には、他の道路と経路を共有する重複区間が存在します。具体的には、姫路市飾西にある長池東交差点から長池交差点にかけて、兵庫県道5号姫路上郡線と重複しています。また、姫路市林田町下伊勢からたつの市神岡町追分の追分交差点にかけては、国道29号との重複区間となっています。これらの区間では、両方の道路の標識が併設されています。

主要な構造物と地理

沿線にはいくつかの橋梁が地域の河川を渡っています。たつの市内には、林田川に架かる鳥居橋、兵庫県を代表する河川である揖保川にかかる觜崎橋、そして栗栖川を渡る馬立橋や芝田橋があります。この県道が通過するのは姫路市とたつの市の二つの自治体です。

交差する道路・鉄道および沿線施設

この県道は、起点・終点を含め、国道2号、兵庫県道417号、兵庫県道5号、国道29号、国道179号といった主要な道路と交差または接続しています。また、JR西日本の姫新線とも交差しています。沿線には、夢前川が流れ、JR姫新線の余部駅、兵庫県立姫路飾西高等学校、飾西郵便局、たつの市立神岡小学校、たつの市立越部小学校、兵庫県立龍野北高等学校など、地域の生活や教育に関連する施設が点在しており、この県道が地域の主要な交通軸として機能していることを示しています。

まとめ

兵庫県道724号姫路新宮線は、かつての国道の一部という歴史的経緯を持ちつつ、現在は姫路市とたつの市を結び、特にたつの市新宮地域において国道179号の補完的な役割も担う、全長約11.5キロメートルの重要な一般県道です。地域の生活道路としても、地域間連絡路としても利用されており、沿線の施設と合わせて、地域の交通インフラの一端を担っています。

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