兼島ダンシング

兼島ダンシングの経歴

兼島ダンシング（かねしまダンシング）は、1974年3月26日生まれの元ピン芸人で、沖縄県那覇市出身です。彼の本名は兼島信茂（かねしまのぶしげ）であり、身長は174cm、血液型はO型です。彼は都城高等学校を卒業後、2006年に松竹芸能タレントスクール東京校に入校し、第11期生として学びました。卒業後、松竹芸能に所属し、彼の芸人としての活動が始まりました。

兼島は、憧れの芸人として藤井隆を挙げており、主に一人コントのスタイルでパフォーマンスをしていました。彼の独特なユーモアのセンスを持つ作品の一部には、社交ダンス講師としての経験を活かしたネタが含まれており、「社交ダンスは真剣に見るとキモい」という視点を取り入れた面白い演出が見られました。中でも、「マッチ売りの少女」のイラストを見せながら踊るパフォーマンスが好評を博しました。さらに、彼はみょーちゃん主宰の『みょーちゃん劇団』に関与し、公演にも参加していました。

窃盗事件と引退

しかし、兼島の芸人人生は2013年に起こった窃盗事件によって一変します。2013年6月16日から17日の間、彼は自転車雑誌『CYCLO TOURIST』の編集長である田村浩の自宅に無断で侵入し、彼が所有する高級自転車9台の写真を撮影しました。それだけでなく、インターネットオークションに出品した後、再度田村の自宅に侵入し、自転車を盗んで送付していたのです。

この行為が発覚し、兼島は7月9日に窃盗容疑で逮捕され、無期限の謹慎処分を受けました。その後、さらに3月に別件で再度逮捕され、最終的に有罪判決が下されました。松竹芸能によると、彼は2012年から芸人としての活動を一切行っておらず、音信不通の状態でした。彼が「病気をしていた」と言ってきた際には診断書の提出が求められていた矢先に、この事件が発覚したのです。結局、彼は2013年8月23日付で松竹芸能との契約を解除され、芸人を引退しました。

兼島は、東京地方裁判所で初公判が行われた際、窃盗容疑については大筋で認めるものの、被害品の時価に関しては否認しました。最終的に、東京地裁からは自転車4台の窃盗で懲役2年、1台の窃盗で懲役4か月の実刑判決が下り、確定しました。彼は東京拘置所に入所し、2016年春に刑期を終え、出所しましたが、その後は芸人としての活動を再開することはありませんでした。

このような事件の影響で、彼が出演していた『ゲームレコードGP』の再放送では、兼島の出演していない収録部分のみが放送される措置が取られました。かつて、さまざまな番組で活躍していた彼の活動は、残念ながらこうした事件によって幕を閉じることとなりました。今後、彼がどのような道を歩むのかは注目されます。

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