内外トランスライン

内外トランスライン株式会社の概要

内外トランスライン株式会社（NAIGAI TRANS LINE LTD.）は、日本の物流業界で重要な役割を果たす企業であり、大阪市中央区に本社を構えています。この企業は、海上混載輸送サービスを中心に事業を展開しており、特に小口貨物の輸送に強みを持っています。具体的には、コンテナ1本に満たない少量の貨物を複数の顧客から集約し、仕向け先に応じたコンテナにまとめて輸送するという手法を採用しています。

事業内容

内外トランスライン株式会社は、自社で船舶を保有することなく、フォワーダー（貨物輸送業者）として他の運送業者に業務委託する形で貨物を輸送しています。主なサービスには、海上輸出混載貨物（LCL）の取り扱い、工場設備一式のプロジェクト輸送、航空貨物、さらには北米向け食品輸送などが含まれます。特にLCL輸送においては、日本国内で高いシェアを維持しており、全国の五大港（東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港）から、門司港や博多港などの地方港を経由して、世界中の主要港への直行便を提供しています。

国によっては直行便がない場合もありますが、その際にはシンガポールや香港、釜山、ロサンゼルスといったハブ港を用いて、積替えを行いながら迅速に貨物を届けます。また、通関業務や、列車・トラックによる輸送手配といったサービスも手掛けています。これにより、顧客に対してワンストップでの物流サービスを実現しています。

海外にも展開しており、多数の国に子会社を持っています。シンガポールやタイ、ミャンマー、インドネシア、中国、韓国、アメリカ、インドなどの国々で事業を行い、グローバルなネットワークを構築しています。

沿革

内外トランスライン株式会社の歴史は、1980年に遡ります。この年の5月に、大阪市で海運仲立業を目的として『内外シッピング株式会社』を設立しました。1986年には商号を現在の『内外トランスライン株式会社』に変更し、1999年には福岡県北九州市に営業所を開設しました。2008年11月には東京証券取引所市場第二部に上場し、2015年には市場第一部に昇格しました。また、2018年にはAEO通関業者制度における認定通関業者として認定され、さらなる信頼性を獲得しました。

最近の重要な出来事として、2025年には、IAパートナーズ傘下のIAPF2株式会社が議決権を65.68%取得し、親会社となることが発表されています。このように、企業としての成長と進化を続けてきた内外トランスライン株式会社は、今後も物流業界での存在感を高めていくことでしょう。

まとめ

内外トランスライン株式会社は、高いシェアを誇る海上混載輸送サービスを提供し、国内外で多様な物流ニーズに応える企業です。顧客の利便性を追求する姿勢と、グローバルな視点での運営が評価されています。これからも、大きな成長と発展を期待される企業であり続けるでしょう。

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