内外出版

内外出版株式会社の概要と歴史

内外出版株式会社は、かつて東京都目黒区に本社があった日本の出版社です。主に防衛、安全保障、防災および法律に関する書籍を中心に出版していました。また、この会社は学会の運営を受託しており、受託した学会の学会誌なども手掛けていました。さらに、書籍の印刷や販売に関する受託業務も行っていましたが、2024年9月11日に破産手続きが開始されました。

出版物の詳細

内外出版はさまざまな専門書を出版しており、その中には防衛関連の法律をまとめた資料やガイドが多数含まれています。代表的な出版物には以下のようなものがあります。

• - 防衛実務小六法: 防衛省設置法や自衛隊法など、防衛に関連する法律や省令を集めた法令集で、現在は五月書房新社に移管されています。
• - 外国為替・貿易小六法: 外国為替や貿易に関する法令を扱った書籍です。
• - 緊急事態関係法令集: 緊急事態に対応するための法令をまとめた書籍です。
• - 防衛省給与関係法令集: 防衛省の給与に関する法令を収集した資料です。
• - 防災総覧: 自然災害に対する防災の知識や技術についてまとめた本です。
• - 国際安全保障: 国際安全保障学会のための出版物として、学会の事務局は株式会社共立が担当し、学会誌制作は千倉書房に移管されています。
• - 防衛法研究: 防衛法に特化した研究を収録した学会の出版物です。
• - 島嶼研究ジャーナル: 笹川平和財団に関連する海洋政策や島嶼に関する研究を特色とします。
• - 子ども社会研究: 日本子ども社会学会の学会誌で、学会の事務局や制作は国際文献社が担当しています。

破産手続きと現在の状況

内外出版株式会社の破産手続きは2024年9月11日に開始され、これに伴い、出版していた書籍や資産の取り扱いが大きく変わることが予想されます。その後、五月書房新社は内外出版が発行していたすべての書籍に関する編集著作権や著作隣接権を正式に引き継ぐことが決まり、再刊行や復刊に向けた準備を進めるという発表がありました。このように、内外出版の文化的財産は新たな出版契約を通じて引き継がれ、今後の発展が期待されます。

参考情報

内外出版が提供した情報は、主に防衛や法律、安全保障に関連する分野に重要な影響を与えてきました。業界内では、内外出版の出版物は専門性が高く、特に研究者や専門家にとって貴重な資料となっていました。今後、五月書房新社がどのようにそれらの資料を再出版していくかが注目されます。

関連項目

• - 「防衛省」: 内外出版の出版物は防衛省の法令に基づいていることが多く、その活動に大きく関与していました。
• - 「自衛隊」: 自衛隊に関連する法律や情報が多く含まれていました。

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