内田和也

内田和也（うちだ かずや、1984年1月31日 - ）は、神奈川県横浜市金沢区出身の元プロ野球選手（外野手）であり、現在は高校野球指導者として活動しています。右投右打。

プロ入り前

内田選手は、日大三高時代に1年生の夏からベンチ入りを果たし、3番打者として活躍しました。近藤一樹、都築克幸、千葉英貴、齋藤達則らと共に、春夏の甲子園に連続出場を果たしています。第73回選抜高等学校野球大会では、2回戦でセンターバックスクリーンへの本塁打を放ち、その実力を示しました。また、2年ぶり9度目の出場となった第83回全国高等学校野球選手権大会では、3回戦で本塁打を放つなど、チームの全国制覇に大きく貢献しました。高校通算19本塁打を記録し、走攻守三拍子揃った選手として、ドラフト時の注目を集めました。

2001年のドラフト会議で、ヤクルトスワローズから4巡目指名を受け入団。この年のドラフトでは、同じ高校から4名がプロ入りするという記録的な出来事がありました。

プロ入り後

2002年、内田選手は1年目から二軍で44試合に出場しましたが、7安打1盗塁、打率.140と結果を残すことができませんでした。同年10月には、クリーブランド・インディアンスのキャンプに派遣され、メジャーリーグの過酷な競争社会を体験しました。

2003年は、二軍で70試合に出場しましたが、課題を克服することができませんでした。スイングスピードの不足が指摘され、差し込まれる場面も見られました。2004年も二軍の開幕戦からスタメンに起用されるなど期待されましたが、前年同様の起用数にとどまり、ポジションを確立するには至りませんでした。2005年には、打率.250、9盗塁と自己最高の成績を収め、シーズン終盤にはスタメンにも定着しましたが、一軍からの声はかかりませんでした。高卒4年目のシーズンを終え、結果を出すことができませんでした。

2006年は、選手として生き残りをかけたシーズンでしたが、開幕時に故障。夏場には両打ちへの転向も模索しましたが、10月3日に東京ヤクルトスワローズから戦力外通告を受けました。11月7日の合同トライアウトでは、2打数1安打1四球とまずまずの結果を残し、西武ライオンズと契約しました。

2007年、西武ライオンズに移籍。俊足の外野手として期待され、二軍で53試合に出場しましたが、打率.172、2盗塁と結果を残せず、一軍出場は叶いませんでした。同年10月2日に戦力外通告を受け、現役引退を決意しました。

引退後

2008年、内田選手は現役引退後、一般企業に再就職しました。会社に勤務する傍ら、かねてからの夢であった高校野球指導者を目指し、教員免許取得のために早稲田大学人間科学部人間情報科学科（通信教育課程）に入学しました。

平日は会社と学業の両立で多忙な日々を送る中、プロ野球OBが主宰する野球塾や、プロ野球OB会主催の野球教室、西武ライオンズ主催の野球教室など、様々な現場で指導経験を重ねました。新谷博が会長を務める世田谷サムライボーイズや、東京玉川リトルシニア、世田谷南ボーイズなどの中学生硬式野球チームでも指導を行いました。2012年には、母校である日大三高で教育実習に参加しています。

2014年4月からは、立正大学付属立正中学校・高等学校で教員として勤務し、同高硬式野球部の顧問を担当。2016年夏まで助監督を務め、同年秋から監督に就任しました。

詳細情報

年度別打撃成績
一軍公式戦出場なし
背番号
50 （2002年 - 2006年）
* 65 （2007年）

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