内田麒麟

内田 麒麟（うちだ きりん）

内田 麒麟は、日本の著名なチェリストであり作曲家です。彼の出身は大阪府で、本名は内田 佳宏（うちだ よしひろ）です。彼は京都薬科大学および東京藝術大学を卒業し、音楽の深い知識と技術を持っています。2017年以降、アーティスト名として「内田麒麟」を名乗り、音楽活動を展開しています。この名前はバイオリニストの弦一徹によって名付けられました。

来歴

内田は、京都薬科大学に入学した際、学内のオーケストラでチェロを始めました。一般的に考えて遅いスタートでしたが、それでも彼は音楽の道を選び、大学卒業後には東京藝術大学に進学しています。更に大学院の修士課程では、アカンサス賞を受賞した実績があります。特に彼の学生時代の注目すべきポイントは、学位審査会で自作の曲を取り入れたプログラムを披露したことです。

内田麒麟は、クラシック音楽だけではなく、ジャズや和楽器、さらにはタンゴやロック音楽といった多様なスタイルで活動しています。彼はレコーディングやテレビ出演も多く、幅広い音楽表現を追求しています。加えて、会田桃子、吉田篤貴、角谷奈緒子とは四重奏を組み、様々なジャンルにわたる音楽活動を行っています。また、尾池（伊藤）亜美とのデュオでも新しい音楽の可能性を模索しています。

学びの道

彼はこれまで、多くの優れた音楽家から学びました。林裕、河野文昭、西谷牧人、山崎伸子の各氏に師事し、さらなる技術向上に努めています。

受賞歴

内田の音楽活動は数々の賞に評価されています。2007年度には青山音楽賞新人賞を、2009年度にはヴァイオリンの尾池亜美とのデュオとして青山音楽賞バロックザール賞を受賞しました。2010年度には、依田真宣（ヴァイオリン）や入川舜（ピアノ）とのトリオとして同様の賞を受賞し、2012年にはザルツブルク＝モーツァルト国際室内楽コンクールで第3位を獲得しました。さらに、2014年にはビバホールチェロコンクールで第2位に輝き、ミュージカル『VAMP 魔性のダンサー ローラ・モンテス』の劇中音楽も手掛けています。

活動内容

内田は個人としての活動のほかにも、多くのアーティストとの協働を行っており、さまざまな作品に参加しています。特に著名な作品には、溝口肇の『Cello Bouquet』やCanthanaの『Cellmate』、さらにはHideki Sakamoto Trioや風とキャラバンの『はじまりの風-CROSSROAD-』などがあります。音楽朗読劇『Homunculus ～ホムンクルス～』でもその才能を発揮しています。
彼は様々なアーティストとも共演し、音楽界におけるネットワークも非常に広範です。具体的なアーティストとしては、会田桃子や安達真理、石川綾子、尾池亜美、そして星野源やMISIA、音楽プロジェクトLinked Horizonなど多岐にわたります。彼の活動は、クラシックはもちろん、ポップスやその他のジャンルにおいても大変な注目を集めているのです。

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