内藤就行

内藤就行のサッカーキャリアと指導者としての足跡

内藤就行（ないとう なるゆき）は、1967年11月9日に奈良県奈良市で生まれた元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者としても活動しています。彼はJFA公認S級コーチライセンスを持つことからも、その指導力が評価されています。また、息子の内藤大翔もサッカーをしており、高校時代に有名な大会に出場経験があります。

サッカー選手としての来歴

内藤は幼少期からサッカーに親しみ、帝塚山FCに所属し第3回全日本少年サッカー大会で決勝大会を経験。その後、大淀高校を経て中京大学に進学し、さらに1990年に本田技研工業サッカー部に入団します。彼のプロサッカー選手としてのキャリアは、Jリーグが開幕した1992年に鹿島アントラーズに移籍したところから始まります。

フォワード（FW）としてチームに加わった内藤は、同時期に強力なFW陣が存在していたため、当初はレギュラーの座を確保できなかったものの、1995年に右サイドバック（SB）にコンバートされ、次第にレギュラーとして地位を確立しました。1996年には全試合に先発出場し、鹿島アントラーズの初のJリーグ年間優勝に大きく貢献しました。

その後もポジションを柔軟に変えながら、守備や攻撃の両方でチームに貢献。特に1997年には名良橋晃の加入によってボランチに移り、多才なプレイヤーとしてチーム内での役割を果たしました。内藤は、FW出身であったため攻撃参加のセンスも豊かで、特にチャンスを生み出す能力に長けていました。

2000年にはFC東京に完全移籍し、そこでの活躍が評価されてレギュラーとしての地位を確立。移籍後の初ゴールは古巣である鹿島との試合での同点弾となり、特に印象に残るシーンとなりました。その後、アビスパ福岡へ移籍し、J2でのプレーを経験。選手としての肩書きは2003年の九州リーグ・ヴォルカ鹿児島において選手兼任コーチとしてのスタートを切ることになりました。

指導者としての活動

選手としてのキャリアを終えた内藤は、すぐに指導者としてのキャリアを歩み始めます。2004年からはサガン鳥栖のユース監督に就任し、若手選手の育成に取り組みました。続いてトップチームのコーチやサテライトチーム監督を兼任し、チームの成長を手助けしました。2008年にはJリーグで監督を務めるためのS級コーチライセンスを取得し、さらなる指導力を身につけました。

その後、モンテディオ山形のトップチームコーチとして若手選手の指導に尽力し、チームのJ1残留を実現させました。続いて、アルビレックス新潟ユースコーチや九州産業大学サッカー部のヘッドコーチなど、多数のチームで指導に携わり、2016年にはアンジュヴィオレ広島でヘッドコーチに昇格しましたが、成績不振により解任されています。

内藤は2017年から神戸国際大学サッカー部の監督を務め、再び指導者としての役割に奮闘しました。さらに、2020年にはポルベニル飛鳥の監督に就任し、2021年にはテゲバジャーロ宮崎の監督を務めています。2021年末にはアカデミー真摯コーディネーター、2022年からはU-18監督にも就任し、さらなる功績を残しました。

プライベートとエピソード

内藤はまた、サーフィンを愛する一面を持っています。鹿島アントラーズに在籍している際にサーフィンを始め、特にロングボードに魅了されています。彼の多彩な趣味は、選手時代とは異なるリフレッシュ方法を提供しているのでしょう。

内藤就行は、選手としてのキャリアだけでなく、指導者としても多大な貢献をしているサッカー界の重要な人物です。彼の経験は次世代の選手たちにとって大きなロールモデルとなることでしょう。

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