内藤政親

内藤政親は、正保2年（1645年）に初代藩主・内藤政晴の長男として誕生しました。しかし、生まれた年の8月6日に父が死去したため、わずか1歳にも満たない正保3年（1646年）2月に家督を相続することとなりました。

藩主となった政親は、父の代から進められていた城下町の建設に尽力し、領民の生活基盤を整備しました。また、彼は学問にも熱心であり、その才能が5代将軍・徳川綱吉に認められ、寵愛を受けました。元禄3年（1690年）7月には若年寄に任じられ、幕政にも参与しました。元禄7年（1694年）3月までその職を務め、幕府における一定の地位を確立しました。

元禄9年（1696年）11月6日、政親は52歳で病死しました。跡は三男の政森が継ぎました。

系譜

父：内藤政晴
母：土屋利直の娘
正室：朽木稙綱の娘
側室：阿部氏、小見波氏
子女：
内藤政森（三男）：生母は小見波氏（側室）
* 北条氏朝正室：生母は阿部氏（側室）

内藤政親は、幼くして藩主となったにも関わらず、藩政の基礎固めに尽力し、また幕府においても重要な役割を果たした人物として評価されています。彼の学問への熱意と政治手腕は、江戸時代前期の政治に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

彼が特に力を注いだ城下町の建設は、その後の泉藩の発展に大きく貢献しました。また、徳川綱吉からの信任を得て幕政に参画したことは、藩の地位向上にも繋がりました。内藤政親は、藩主として、また幕臣として、多岐にわたる功績を残した人物です。

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