内野優

内野 優

内野 優（うちの まさる）は、1955年（昭和30年）10月13日生まれの日本の政治家です。長年にわたり神奈川県海老名市の市政に深く関わり、現在は同市の市長を6期務めています。かつては海老名市の市議会議員も4期経験しています。

来歴

海老名市河原口地区の出身です。幼少期から海老名で育ち、地元の海老名町立有鹿小学校、海老名町立海老名中学校を卒業しました。その後、神奈川県立厚木高等学校に進学し、学びを深めました。1978年（昭和53年）3月には専修大学法学部法律学科を卒業し、翌4月には郷里である海老名市役所に入庁しました。

市政への直接的な関与は、市職員から市議会議員へと転身したことから始まります。1983年（昭和58年）に海老名市議会議員選挙で初当選を果たし、以来4期にわたり市議会議員として活動しました。この期間、市政の現場で経験を積みました。

市議会議員としての活動を経て、1999年（平成11年）11月14日に行われた海老名市長選挙に挑戦しました。これは公職選挙法の改正により市長選挙と市議会議員選挙が同日実施されることになった最初の選挙でした。しかし、この選挙では現職の亀井英一氏に敗れ、初回の市長への道は閉ざされました。

その後、2003年（平成15年）11月9日の海老名市長選挙に改めて無所属で立候補しました。この選挙では、当時の海老名市議であった三田高司氏や、元衆議院議員秘書の堀誠氏らを相手にした激しい選挙戦となりました。開票の結果、内野氏は23,159票を獲得し、わずか49票差で三田氏（23,110票）を退け、堀氏（13,217票）にも差をつけて初当選を果たしました。この選挙の投票率は66.5％でした。当選後、同年12月24日に正式に海老名市長に就任しました。

初当選以降、安定した市政運営が評価され、連続での当選を重ねることになります。2007年、2011年、2015年の海老名市長選挙で順調に再選を果たしました。特に2019年の市長選挙では、経営コンサルタントの氏家秀太氏、NHKから国民を守る党代表で元参議院議員の立花孝志氏といった対抗馬を破り、5期目を務めることになりました。この時の得票は内野氏32,083票に対し、氏家氏が19,239票、立花氏が2,090票でした。投票率は51.04%でした。

直近の2023年の市長選挙でも、前回の対抗馬であった氏家秀太氏との一騎打ちとなりましたが、これを再び制し、6期目の当選を果たしました。この選挙での得票は内野氏32,675票、氏家氏19,618票でした。投票率は47.26%でした。

市政

市長としての任期中、様々な市政課題に取り組んでいます。特に、近年喫緊の課題となった新型コロナウイルス感染症への対応では、経済的な影響や市民生活への配慮から、独自の対策を打ち出しました。

2020年（令和2年）5月11日、新型コロナ対策のための財源を確保するため、自身の6月期の期末手当を30％削減する条例案を市議会臨時会に提出しました。この提案には、副市長および教育長の期末手当20％削減も含まれており、同日可決されました。

さらに、翌年以降の財源も視野に入れ、2020年11月30日には、2021年（令和3年）4月から2022年（令和4年）3月までの期間、自身の月額給与を10％削減する条例案を市議会定例会に提出しました。副市長と教育長についても、同期間の月額給与を5％削減する内容でした。加えて、この期間、一般職員の地域手当の支給率を12％から11％に引き下げることも提案されました。これらの条例案も同日、賛成多数で可決され、市の財政負担軽減に繋がりました。

その他の取り組みとして、地方自治体間の連携強化にも努めています。2015年（平成27年）5月18日には、北海道登別市との間で姉妹都市の締結を実現させました。

外部リンク

内野氏や海老名市の活動については、以下の情報源も参照できます。

• - 内野まさる後援会公式ホームページ
• - 内野 優 (海老名市長) (@umasaru_ebina) - X（旧Twitter）
• - 市長の部屋｜海老名市公式ウェブサイト

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