内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）

内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）について

内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）は、日本の内閣府に設置されていた国務大臣の一つです。通称として原子力行政担当大臣とも呼ばれていました。この大臣は、主に原子力行政を所管し、原子力政策の推進や原子力施設の安全規制などを担当していました。

概要

原子力行政を司る組織としては、内閣府の特別機関である原子力立地会議、審議会等である原子力委員会や原子力安全委員会などが挙げられます。内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）は、これらの組織を統括し、原子力行政に関する意思決定を行っていました。

かつて、原子力委員会や原子力安全委員会が総理府の審議会等であった時代には、原子力委員会の委員長は科学技術庁長官が務めていました。また、これらの委員会の事務局業務は科学技術庁が担当していました。内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）は、科学技術庁長官の業務のうち、原子力行政全般に特化した大臣と位置づけることができます。

内閣府設置後、一時的に内閣府特命担当大臣（科学技術政策担当）が原子力行政を担当していましたが、その後、独立した大臣ポストとして内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）が設置されました。

内閣府特命担当大臣は、沖縄及び北方対策担当、金融担当、消費者及び食品安全担当の3大臣は内閣府設置法により必置とされています。しかし、それ以外の特命担当大臣は、担当する政策課題に応じて柔軟に設置することができ、そのため、政権交代や政策の変化によって、大臣ポストの増減や名称の変更が行われることがあります。

2012年12月、第2次安倍内閣の発足とともに、内閣府特命担当大臣（原子力行政担当）は廃止され、原子力行政の所管は再び内閣府特命担当大臣（科学技術政策担当）に移管されました。

歴代大臣

内閣府特命担当大臣は複数任命されることがあるため、通常は代数の表記は行われません。しかし、本稿では便宜上、代数を記載しています。再任の場合は、辞令のある場合は就任日を記載し、辞令のない留任の場合は就任日は記載しません。また、党派の欄には、就任時または内閣発足時の所属政党を記載しました。

関連項目

国務大臣
内閣府特命担当大臣
内閣府副大臣
内閣府大臣政務官
内閣府
原子力委員会
原子力安全委員会
内閣府特命担当大臣（科学技術政策担当）
内閣府特命担当大臣（原子力損害賠償支援機構担当）
科学技術庁長官

外部リンク

内閣府ホームページ - 内閣府の公式サイト
大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府 - 内閣府特命担当大臣らを紹介する内閣府のページ
* 原子力発電所事故による経済被害について（METI/経済産業省） - 原子力発電所事故の損害賠償について紹介する経済産業省のページ

もう一度検索