内閣総理大臣夫人秘書

内閣総理大臣夫人秘書について

内閣総理大臣夫人秘書（ないかくそうりだいじんふじんひしょ）は、内閣総理大臣の配偶者の秘書を務める国家公務員です。この職務は内閣総理大臣夫人を支援し、公式な行事や活動を円滑に進めるために設置されています。この秘書は、内閣の重要な役割の一環として、夫人の活動をサポートするものであり、内閣総理大臣夫人付きの公務員として位置づけられています。

歴史

この役職は2006年に創設されました。第1次安倍内閣時に、安倍晋三首相の妻、安倍昭恵氏の側近として宮家邦彦が初代秘書として任命されました。彼の職名は「首相公邸連絡調整官」とされ、外務省を退官したばかりの経験を活かして夫人の活動をサポートしました。しかし、宮家氏は同年の内閣改造で退任し、その後は福田康夫内閣にはこの役割は引き継がれませんでした。

再びこの制度が復活したのは、第2次安倍内閣の発足時、具体的には2012年12月頃からです。特に2013年には、安倍昭恵夫人の教育係や監視役を必要とする声が高まり、非公式に「アッキー対策室」が設置されたという話があります。この名称は、昭恵夫人の愛称「アッキー」に由来しています。

2017年には、経済産業省及び外務省から派遣された職員が常勤2人、非常勤3人の合計5人という体制で業務を行っていました。この秘書たちは、総理大臣官邸内に専用の執務室を持ち、国会議員の公設秘書に近い役割を担っているとの情報があります。名刺に記載される職名は「内閣総理大臣夫人付」であり、英語では「special assistant to the spouse of the prime minister」と表現されています。

この5人の職員にかかる年間人件費は、推定で2880万円に達するとされています。さらに、内閣総理大臣が公務で出張する際には、国家公務員に支払われる旅費に基づく交通費が別途支給される仕組みです。

職員数の推移

内閣総理大臣夫人に付く職員の数は、歴史の中で変動してきました。最初の設置から現在にかけて、国家の行事や夫人の活動を支援するために職員数の調整が行われてきたのです。

結論

内閣総理大臣夫人秘書は、内閣の公務において重要な要素を担っています。歴史を振り返ると、この役職は内閣の一員として、特に夫人の活動を支えるために必要不可欠な存在であることがわかります。今後も、この職務は国家の政策や活動に影響を及ぼす重要な役割を果たすことでしょう。

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