円卓の騎士物語 燃えろアーサー

円卓の騎士物語 燃えろアーサー

『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』は、アーサー王物語を題材にしたアニメであり、1979年から1980年にかけて全30話が放送されました。この作品は、著名なアーサー王と彼を取り巻く円卓の騎士たちの冒険を描いています。アニメ版では、伝説の聖剣「エクスカリバー」や悪役の魔女「メデッサ」が登場し、王国の平和を守るための戦いが中心テーマとなっています。

本作は、東映動画が制作し、日曜日の夕方にフジテレビ系列で放送されました。これまでSF作品が多く放送されてきた枠を転換し、中世ヨーロッパの剣と魔法のファンタジーを展開する新しい試みがなされました。この試みは、欧州でヒットした『UFOロボ グレンダイザー』の影響を受けたもので、国際市場を意識しての制作だったとされています。残念ながら、日本での視聴率は期待に応えられず、全30話での短縮放送となりました。

続編『燃えろアーサー 白馬の王子』

続編にあたる『燃えろアーサー 白馬の王子』は、1980年4月から9月にかけて全22話が放送されました。この作品では、アーサーが身分を隠し、放浪の剣士として様々な冒険を繰り広げます。アーサーは「白馬の王子」という戦士の姿に変身し、仲間たちと共に悪の空賊「ザイキング」との戦いに挑むことになります。この作品でも、アーサーの正体が最終話近くに明かされ、兄弟騎士たちもゲストとして登場します。

新しい要素として、飛行する船や独特な武器がいくつも登場し、前作よりもファンタジー色が強く出ています。しかし、制作者の勝田稔男は、この作品の路線転換には苦闘があったと語っています。視聴率の改善は見られず、最終的には日曜19時枠のアニメ放送は一時休止となる結果になりました。

あらすじとキャラクター

円卓の騎士物語 燃えろアーサー

物語は、ログレス七王国で国王ユーゼルとラビックが統一を目指しているところから始まります。ラビックは魔女メデッサにそそのかされ、ユーゼルを殺害しますが、その息子アーサーは予言者マーリンによって救出され、成長後に聖剣を引き抜くことで王子としての運命を受け入れます。アーサーは宿敵ラビックとの戦いに身を投じ、彼の物語が展開していきます。

燃えろアーサー 白馬の王子

続編では平和がもたらされたものの、海の向こうではザイキングの出現により人々が苦しめられていました。アーサー王子はザイキングを退治することを決意しますが、力を貸してくれるはずの仲間がザイキングに襲われる悲劇が待っています。アーサーは身分を隠し、仲間と共に旅をしながら敵と戦う姿が描かれています。

声の出演

このアニメには豪華な声優陣が揃っており、アーサー王子役には神谷明、ランスロット役には玄田哲章、トリスタン役には井上真樹夫が担当しています。また、悪役の魔女メデッサには弥永和子が声を当てています。

音楽

音楽面でも素晴らしい作品で、主題歌や挿入歌は多くの著名なアーティストによって歌われました。菊池俊輔が手掛けた音楽は、作品の雰囲気をより一層引き立てています。特に、オープニングテーマやエンディングテーマは多くのファンに親しまれています。

このように、『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』と『燃えろアーサー 白馬の王子』は、伝説の魅力を現代のアニメに昇華した作品であり、多くの視聴者に愛されるストーリーを持っています。

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