円山動物園白クマラーメン

円山動物園白クマラーメン：札幌発、大人気インスタントラーメンの秘密

「円山動物園白クマラーメン」は、札幌市円山動物園で販売されているご当地インスタントラーメンです。商品名は「札幌円山動物園ラーメン【しお味】」ですが、「白クマラーメン」や「円山動物園ラーメン」などとも呼ばれ、親しまれています。このラーメンは、ノースユナイテッド社が企画し、藤原製麺が製造、パル・コーポレーションがパッケージデザインを手がけた、円山動物園公式デザインの商品です。

大ヒットの軌跡

2010年8月3日の販売開始以来、その人気はスーパーへの販路拡大とともに加速しました。特に2011年にはテレビ番組で高評価を得たほか、タレントのマツコ・デラックスさんが番組内で絶賛。インスタントラーメン評論家の大山即席斎さんの紹介も追い風となり、翌月には売り上げが10倍に跳ね上がりました。月産10万食を突破し、販売開始から3年目の2013年3月には、月間約100万食を売り上げるミリオンセラーを記録するまでになりました。

この大ヒットを受け、藤原製麺は2013年1月に生産ラインの拡大を発表しています。

こだわりの製法とパッケージ

麺は、生麺を48時間かけて乾燥させるというこだわりの製法で作られています。特殊な技法により、ゆでた際にでんぷん質が湯に溶け出す心配もありません。スープは、白いパッケージのものが塩味、ピンクのパッケージのものがしょうゆ味です。どちらのパッケージにも、円山動物園で育ったホッキョクグマ「ピリカ」の顔がデザインされています。

『日経デザイン』2013年5月号によると、「この大胆かつ簡潔なパッケージが誕生したのは、もともと動物園の土産物として企画したため」とのこと。また、ピンクのパッケージは、2013年にホッキョクグマ「ララ」の双子の出産を記念して企画されたもので、白とピンクで紅白まんじゅうをイメージし、祝いの意味が込められています。

寄付付き商品としての側面

白クマラーメンは、コーズブランド（寄付付き商品）として販売されており、売り上げの一部（1袋につき3円）が円山動物園に寄付されます。ノースユナイテッド社は、この寄付活動に加え、2012年11月には札幌市から「円山動物園の認知向上・運営・発展に貢献した」として感謝状を贈られました。

まとめ

円山動物園白クマラーメンは、その味とユニークなパッケージ、そして社会貢献活動への貢献など、さまざまな魅力が詰まった商品です。札幌を訪れた際には、ぜひお土産として手に取ってみてはいかがでしょうか。

参考資料

白クマラーメン公式ページ of North united inc - 株式会社ノースユナイテッド
札幌円山動物園ラーメン 商品案内 - 藤原製麺株式会社
* 【ホッキョクグマ（ピリカ）グッズご紹介】 - 株式会社パル・コーポレーション

もう一度検索